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2022.10.31 ブログ

お子様を虫歯にさせない歯磨き方法とは?

まずはなるべく歯磨き嫌いにさせないということです!

お口は呼吸をしたり、食事をしたり、生きるためには大切な部分なので、

そこを触られることに対して、本能的に嫌がって泣くことは当たり前ですが、

歯が生える前からの準備をしておくと、嫌がって泣くことが軽減されることがあります。

赤ちゃんはだいたい6か月頃になると歯が生えるといわれていますが、

その前からお口を触わられる練習をしたり、

赤ちゃん用の歯ブラシを本人が舐めたり噛んだりして、

歯ブラシの感触に慣れておくと、いざ歯が生えた時にも

概ねスムーズに歯磨きができることが多いです。

お子さんの顔を見て、穏やかに語りかけながら、  

お口の周り、お口の中に触れてあげてください。

この交流を通じて、お子さんは歯磨きを喜んで受け入れやすくなります。


「歯が生えてから3歳までの歯磨きポイント」

下の前歯~全乳歯が生えてくる時期です。

つるっとした歯の面は磨きやすいですが、

溝がある噛み合わせの面は歯ブラシの毛先は大きく、

中々溝の深いところまで到達しません。

歯ブラシはこちょこちょと小さく動かして磨きます。

生えたばかりの歯は弱いので、低濃度のフッ素入りの歯磨剤を利用しても良いでしょう。

歯ブラシは、お子さんが磨く用と仕上げ磨き用を分けておくと、

噛まれてすぐに歯ブラシが開いてきてしまうのを防げます。

歯ブラシは開いてくると、清掃効率が下がるので、適宜交換しましょう。

「3歳~5歳頃までの歯磨きポイント」

全ての乳歯が生えそろってから、永久歯が生えはじめる前の時期です。

隣り合う奥歯の隙間が少なくなってくるので、

その間をきれいに掃除するには、フロスが必要となってきます。

前歯でも隙間がない場合は、フロスを使いましょう。糸ようじでも大丈夫です。

「6~7歳頃までの歯磨きポイント」

6歳臼歯と呼ばれる大人の歯の奥歯や、前歯が生え始める時期です。

6歳臼歯は、生え始めは他の歯よりも低い位置にあるので、

1本を丁寧に注意して磨く必要があります。
日常生活のいろいろなことが一人でできるようになる時期ですが、

歯磨きはまだまだ仕上げ磨きが必要です。

生え変わることのない大人の歯を虫歯にさせないために、

フッ素塗布や、奥歯の溝をフッ素徐放性のある材料を詰める「シーラント」という

むし歯予防処置も取り入れると良いでしょう。

「7歳~11歳頃までの歯磨きポイント」

乳歯と永久歯が混在していて、歯磨きも難しい時期です。

歯ブラシだけでは磨きづらいようであれば、1歯磨き用の

「ワンタフトブラシ」を使用すると、歯ブラシが届きにくい部位も

きれいに磨くことができます。

仕上げ磨きはした方が良いですが、この年齢のお子さんにとって、   

親御さんの膝の上に自ら頭を置いて寝るという姿勢には、

だんだんと抵抗を覚える時期です。

そのようなお子さんの気持ちの変化に配慮しながら、

仕上げ磨きの姿勢を考えていく必要があります。

仕上げ磨きを嫌がるようであれば、お子さんと相談し、

週に1回歯磨きチェックの日を作るのも一つです。

「11歳~12歳頃までの歯磨きポイント」

永久歯が全て生えそろう時期で、もっとも虫歯のリスクが高い歯は6歳臼歯の後ろに生えてくる

第二大臼歯です。

この時期はいろいろな活動に意識が向き、健康的な生活を送るという意識は薄れ、

お口のケアも後回しになりやすい時期です。

新しい虫歯や歯肉炎が広範囲に見られたりする場合は、生活習慣の見直しが必要かもしれません。

これまで歯磨きのお話をしてきましたが、

結局のところ歯磨きをどんなに頑張ったとしても、
「生活習慣=シュガーコントロール」ができていなければ、むし歯になってしまいます!
シュガーコントロールで気をつけたいことは、
・おやつをだらだら食べない

・おやつを何回も食べない
・一日お砂糖の摂取は2回までを目安にする
・ジュースは、特別な時や外出時のみとし、砂糖の甘さに慣れさせない。
・砂糖は中毒性があるので、3歳まではなるべく控える。

シュガーコントロールなくして、虫歯予防はできないくらい大切なことなので、

日頃の生活習慣を見直すとともに、仕上げ磨きが必要なお子さんの場合は

歯磨きが大変なこともあるかと思いますが、楽しい雰囲気・笑顔で歯磨きしてあげましょう。