2022.11.06 ブログ
歯周病とはどんな病気?
「歯周病」を知っていますか?「歯周病」と「虫歯」の2つ病気は、歯科に通院する原因となる2大疾患と言われています。ちなみに「歯周病」は日本人の7〜8割の人が罹患しているとも言われている病気です。「虫歯」は知ってるけど「歯周病」はよくわからないな、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はこの「歯周病」についてご紹介していきたいと思います。
「歯周病」は文字通り、歯の周りの病気のことです。歯の周りというのは、歯肉や顎の骨を表します。なので、歯は丈夫だけど歯の周りの病気が進行していくことで歯がグラグラ揺れてきて最終的には抜けてしまうということが起こり得るのです。
どのように歯周病は進んでいくのでしょうか?
- まず歯肉が腫れる 歯肉炎 磨き残し=プラーク・歯垢の中には歯周病の原因菌潜んでいます。プラークは歯みがきがしにくいポイントである歯と歯茎の境目に溜まりやすいです。また、歯の周りには歯周ポケットと呼ばれる溝があるので、そこにもプラークが溜まりやすいです。そうすると歯周病の原因菌から身体を守るために身体の細胞が歯肉の表面に集まって戦うことで、歯肉が腫れます。歯周ポケットは健康な状態で1〜3mm程度の浅さですが、歯肉が腫れることで4mm5mmとだんだん深くなっていきさらに汚れや菌が溜まりやすくなっていきます。歯肉が腫れると歯ブラシで磨くときに少し痛い、血が出るなどの症状が出るようになります。この状態を歯肉炎と言います。
- 歯が揺れてくる 歯肉炎の状態のままなにも処置をしないでいると、次は歯周病へと進行していきます。歯周ポケットの奥深くに汚れや菌が溜まっているので、菌が顎の骨に感染するのを防ごうと歯を支えている部分の顎の骨が徐々に溶けていきます。これは菌からの距離を確保して身体を守るという自己防御反応の1つです。歯の支えである顎の骨がだんだ んなくなってしまうことで、歯の揺れがだんだんと大きくなっていきます。
- はっきりとした症状を感じる 歯周病は軽度のうちはあまり自覚症状がありません。自覚症状が現れたときには手遅れになっていることも珍しくないのです。症状の例として、常に歯が揺れていることで食事の時に痛みを感じる。常に歯周ポケットの中に菌がいることで歯肉の腫れ、痛み、腫れぼったい感じや膿がたまってしまうこともあります。お口の中が不衛生な状態ですので常に臭いも発生します。家族や身近な人から口臭を指摘されることもあるようです。
- 歯が抜け落ちる 歯周病が重度になるほど、身体からその歯を排出しようとする働きが加速して最終的にはポロッと歯が抜け落ちてしまいます。残念ながら抜け落ちてしまった歯は元に戻すことは出来ません。
歯周病が進んで歯が抜け落ちるところまでの流れを説明しました。その後についても少し触れて行きたいと思います。では、歯が何本も抜け落ちてそのままにしておくとどうなるのでしょうか?
・噛みにくくなりますので、柔らかいものしか食べなれない、丸呑み出来るものしか食べられないなどの食事内容が制限されることがあります。その結果栄養状態が悪化することもあります。 ・残ってる歯に負担がかかるため、他の歯を失う時期が早まります。 ・お口を開けるのが恥ずかしくなり、コミュニケーションをとることが苦痛になる場合があります。
このように歯周病はお口の中の環境だけではなく、生活環境や精神状態を悪化させてしまうくらい恐ろしい病気です。 歯周病は全身とも強く関わっていることがわかってきています。例えば歯周病菌が血管に入りこんで血管を詰まらせてしまい心筋梗塞や脳梗塞を誘発するおそれがあること、歯周病のお母さんからは低体重児が産まれやすいことなどです。 また、歯周病は菌だけではなく食いしばりなどの力で悪化することもあります。 では、どのように歯周病を予防すればいいのでしょうか?
・普段からしっかりと歯みがきなどのケアを行い、お口の中を清潔にしておく。
・歯科医院で定期検診を受ける。 ケアのアドバイスやマウスピースについてご相談ください。
・規則正しい生活、食習慣を続ける
1つ1つは簡単そうな内容ですが、全てを常に行うのは難しいかもしれません。人生100年時代といわれています。しっかりとした歯があって好きな食事が出来るということはとても幸せなことだと考えております。 今回は「歯周病」についてをご紹介しました。なにかご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
「歯周病」を知っていますか?「歯周病」と「虫歯」の2つ病気は、歯科に通院する原因となる2大疾患と言われています。ちなみに「歯周病」は日本人の7〜8割の人が罹患しているとも言われている病気です。「虫歯」は知ってるけど「歯周病」はよくわからないな、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回はこの「歯周病」についてご紹介していきたいと思います。
「歯周病」は文字通り、歯の周りの病気のことです。歯の周りというのは、歯肉や顎の骨を表します。なので、歯は丈夫だけど歯の周りの病気が進行していくことで歯がグラグラ揺れてきて最終的には抜けてしまうということが起こり得るのです。
どのように歯周病は進んでいくのでしょうか?
- まず歯肉が腫れる 歯肉炎 磨き残し=プラーク・歯垢の中には歯周病の原因菌潜んでいます。プラークは歯みがきがしにくいポイントである歯と歯茎の境目に溜まりやすいです。また、歯の周りには歯周ポケットと呼ばれる溝があるので、そこにもプラークが溜まりやすいです。そうすると歯周病の原因菌から身体を守るために身体の細胞が歯肉の表面に集まって戦うことで、歯肉が腫れます。歯周ポケットは健康な状態で1〜3mm程度の浅さですが、歯肉が腫れることで4mm5mmとだんだん深くなっていきさらに汚れや菌が溜まりやすくなっていきます。歯肉が腫れると歯ブラシで磨くときに少し痛い、血が出るなどの症状が出るようになります。この状態を歯肉炎と言います。
- 歯が揺れてくる 歯肉炎の状態のままなにも処置をしないでいると、次は歯周病へと進行していきます。歯周ポケットの奥深くに汚れや菌が溜まっているので、菌が顎の骨に感染するのを防ごうと歯を支えている部分の顎の骨が徐々に溶けていきます。これは菌からの距離を確保して身体を守るという自己防御反応の1つです。歯の支えである顎の骨がだんだ んなくなってしまうことで、歯の揺れがだんだんと大きくなっていきます。
- はっきりとした症状を感じる 歯周病は軽度のうちはあまり自覚症状がありません。自覚症状が現れたときには手遅れになっていることも珍しくないのです。症状の例として、常に歯が揺れていることで食事の時に痛みを感じる。常に歯周ポケットの中に菌がいることで歯肉の腫れ、痛み、腫れぼったい感じや膿がたまってしまうこともあります。お口の中が不衛生な状態ですので常に臭いも発生します。家族や身近な人から口臭を指摘されることもあるようです。
- 歯が抜け落ちる 歯周病が重度になるほど、身体からその歯を排出しようとする働きが加速して最終的にはポロッと歯が抜け落ちてしまいます。残念ながら抜け落ちてしまった歯は元に戻すことは出来ません。
歯周病が進んで歯が抜け落ちるところまでの流れを説明しました。その後についても少し触れて行きたいと思います。では、歯が何本も抜け落ちてそのままにしておくとどうなるのでしょうか?
・噛みにくくなりますので、柔らかいものしか食べなれない、丸呑み出来るものしか食べられないなどの食事内容が制限されることがあります。その結果栄養状態が悪化することもあります。 ・残ってる歯に負担がかかるため、他の歯を失う時期が早まります。 ・お口を開けるのが恥ずかしくなり、コミュニケーションをとることが苦痛になる場合があります。
このように歯周病はお口の中の環境だけではなく、生活環境や精神状態を悪化させてしまうくらい恐ろしい病気です。 歯周病は全身とも強く関わっていることがわかってきています。例えば歯周病菌が血管に入りこんで血管を詰まらせてしまい心筋梗塞や脳梗塞を誘発するおそれがあること、歯周病のお母さんからは低体重児が産まれやすいことなどです。 また、歯周病は菌だけではなく食いしばりなどの力で悪化することもあります。 では、どのように歯周病を予防すればいいのでしょうか?
・普段からしっかりと歯みがきなどのケアを行い、お口の中を清潔にしておく。
・歯科医院で定期検診を受ける。 ケアのアドバイスやマウスピースについてご相談ください。
・規則正しい生活、食習慣を続ける
1つ1つは簡単そうな内容ですが、全てを常に行うのは難しいかもしれません。人生100年時代といわれています。しっかりとした歯があって好きな食事が出来るということはとても幸せなことだと考えております。 今回は「歯周病」についてをご紹介しました。なにかご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。