2022.11.19 ブログ
歯周病の原因は何がある?
今回は歯周病の原因についてふれていきたいと思います。
大きく2つに分けることができます。1つめはお口の中に関わることと。2つめは全身から関わることです。
まずお口の中の原因から説明していきます。
①お口の中が汚れている
歯みがきなどのケアが不十分ですと歯周病菌を含んだ歯垢=プラークが溜まってしまいます。歯周病菌からは歯周病を悪化させる毒素が出てくるため、歯周病が進行してしまいます。
歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシや洗口剤なども併用してお口の中を清潔に保てるようにしましょう。
②歯ぎしり・くいしばり
上下の歯で強い力でギリギリと歯ぎしりをしていたり強い力でギューっと食いしばっていると、顎の骨に強いストレスがかかり歯を支えている顎の骨が徐々に溶けてしまうことで歯周病が進行してしまいます。
マウスピースを作成したり、舌の位置を改善して顎の骨の負担を減らしましょう。
③合っていない詰め物や被せ物などがある
お口の中の状況は一生を通してすごく大きな変化をしていきます。多くの場合被せ物は歯肉の状態に合わせて作成しますが、年月が経つにつれへ歯肉が痩せてきたりすると被せ物と歯肉の間に隙間ができ、そこへプラークが溜まりやすく不潔になってしまいやすくなってしまいます。
段差や隙間を感じたら早めに歯科検診を受診し、相談しましょう。
④部分的に歯がないままにしている
歯があるところが噛みやすく、噛むことで負担が増加しやすいので歯周病を部分的に進行させてしまいます。
歯を失ってしまった際には、痛みなどの症状がなくてもなにかで補うことが残った歯を守ることにつながります。
⑤お口で呼吸することが多い
鼻呼吸か口呼吸かでもリスクに差が出ます。お口の中は湿っている状態が通常です。しかし口呼吸をするとお口の中が乾燥してしまい、菌が繁殖しやすい環境になってしまい歯周病を進行しやすくなってしまいます。
なるべく鼻呼吸で過ごせるように練習してみましょう。
つぎに全身から関わる原因について説明していきたいと思います。
①全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常など)
ホルモンも原因となります。年齢別に考えても思春期、妊娠期、更年期に放出されるホルモンの種類や量が変化することで、歯周病になりやすい時期や進行しやすい時期があります。
②喫煙
たばこの煙や成分は口の中に入ると粘膜や歯肉から身体に吸収されます。 吸収されたたばこの有害物質は、血管を収縮させて歯ぐきの血流量を減少させます。 血液の循環が悪化して歯肉に十分な酸素がいきわたらなくなると、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
③不規則な食生活
不規則な食生活や栄養バランスの偏った食事をしていると、身体だけでなく歯や歯肉にも悪影響を及ぼします。また甘いもの、ベタベタしたやわらかいものは歯につきやすく、歯垢(プラーク)が増える原因となります。
④ストレス
ストレスを受けると主に交感神経が優位になり唾液の分泌が減少します。唾液には抗菌作用や緩衝作用(お口のPHを一定に保つ)などの働きがあるのですが、唾液の量が減ることによりお口の中が不潔になりやすくなってしまいます。
またストレスを受けることで免疫力も低下してしまうので、いろいろな病院にかかりやすく治りにくくなってしまいます。
⑤薬の長期服用
抗てんかん薬(フェニトイン)、免疫抑制剤(シクロスポリンA)、降圧剤(ニフェジピン)等の薬剤は、長期服用で歯肉の増殖を引き起こす場合があります。 また、薬の中には唾液の分泌量を減少させる作用があるものもあるので、長期的な服用は注意が必要です。
⑥遺伝性疾患をかかえている
・好中球減少症
・Papollon-Lefevre症候群(パピヨン・ルフェーブル症候群)
・Down症候群(ダウン症候群)
・Ehlers-Danlos症候群(エーラース・ダンロス症候群)
など
⑦免疫力の低下
免疫力が低下するとこで、いろいろな病気にかかりやすくなってしまうことは言うまでもありません。
お口の中だけではなく、全身的に健康でいることがとても大事だということがおわかりいただけたかと思います。
ご自身で出来ることから少しずつ取り組んでいただいて、お口の健康と全身の健康を守っていきましょう。
今回は歯周病の原因についてふれていきたいと思います。
大きく2つに分けることができます。1つめはお口の中に関わることと。2つめは全身から関わることです。
まずお口の中の原因から説明していきます。
①お口の中が汚れている
歯みがきなどのケアが不十分ですと歯周病菌を含んだ歯垢=プラークが溜まってしまいます。歯周病菌からは歯周病を悪化させる毒素が出てくるため、歯周病が進行してしまいます。
歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシや洗口剤なども併用してお口の中を清潔に保てるようにしましょう。
②歯ぎしり・くいしばり
上下の歯で強い力でギリギリと歯ぎしりをしていたり強い力でギューっと食いしばっていると、顎の骨に強いストレスがかかり歯を支えている顎の骨が徐々に溶けてしまうことで歯周病が進行してしまいます。
マウスピースを作成したり、舌の位置を改善して顎の骨の負担を減らしましょう。
③合っていない詰め物や被せ物などがある
お口の中の状況は一生を通してすごく大きな変化をしていきます。多くの場合被せ物は歯肉の状態に合わせて作成しますが、年月が経つにつれへ歯肉が痩せてきたりすると被せ物と歯肉の間に隙間ができ、そこへプラークが溜まりやすく不潔になってしまいやすくなってしまいます。
段差や隙間を感じたら早めに歯科検診を受診し、相談しましょう。
④部分的に歯がないままにしている
歯があるところが噛みやすく、噛むことで負担が増加しやすいので歯周病を部分的に進行させてしまいます。
歯を失ってしまった際には、痛みなどの症状がなくてもなにかで補うことが残った歯を守ることにつながります。
⑤お口で呼吸することが多い
鼻呼吸か口呼吸かでもリスクに差が出ます。お口の中は湿っている状態が通常です。しかし口呼吸をするとお口の中が乾燥してしまい、菌が繁殖しやすい環境になってしまい歯周病を進行しやすくなってしまいます。
なるべく鼻呼吸で過ごせるように練習してみましょう。
つぎに全身から関わる原因について説明していきたいと思います。
①全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常など)
ホルモンも原因となります。年齢別に考えても思春期、妊娠期、更年期に放出されるホルモンの種類や量が変化することで、歯周病になりやすい時期や進行しやすい時期があります。
②喫煙
たばこの煙や成分は口の中に入ると粘膜や歯肉から身体に吸収されます。 吸収されたたばこの有害物質は、血管を収縮させて歯ぐきの血流量を減少させます。 血液の循環が悪化して歯肉に十分な酸素がいきわたらなくなると、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
③不規則な食生活
不規則な食生活や栄養バランスの偏った食事をしていると、身体だけでなく歯や歯肉にも悪影響を及ぼします。また甘いもの、ベタベタしたやわらかいものは歯につきやすく、歯垢(プラーク)が増える原因となります。
④ストレス
ストレスを受けると主に交感神経が優位になり唾液の分泌が減少します。唾液には抗菌作用や緩衝作用(お口のPHを一定に保つ)などの働きがあるのですが、唾液の量が減ることによりお口の中が不潔になりやすくなってしまいます。
またストレスを受けることで免疫力も低下してしまうので、いろいろな病院にかかりやすく治りにくくなってしまいます。
⑤薬の長期服用
抗てんかん薬(フェニトイン)、免疫抑制剤(シクロスポリンA)、降圧剤(ニフェジピン)等の薬剤は、長期服用で歯肉の増殖を引き起こす場合があります。 また、薬の中には唾液の分泌量を減少させる作用があるものもあるので、長期的な服用は注意が必要です。
⑥遺伝性疾患をかかえている
・好中球減少症
・Papollon-Lefevre症候群(パピヨン・ルフェーブル症候群)
・Down症候群(ダウン症候群)
・Ehlers-Danlos症候群(エーラース・ダンロス症候群)
など
⑦免疫力の低下
免疫力が低下するとこで、いろいろな病気にかかりやすくなってしまうことは言うまでもありません。
お口の中だけではなく、全身的に健康でいることがとても大事だということがおわかりいただけたかと思います。
ご自身で出来ることから少しずつ取り組んでいただいて、お口の健康と全身の健康を守っていきましょう。