2023.12.09 ブログ
妊娠中の口の中の変化
「妊娠してからお口の調子が悪い」「歯磨きがあまりできていない」など、普段との違いに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
妊娠中のお口のケアは、いつも通りには行かないこともしばしばあります。
今回は、妊娠中の口の中の変化について、お話しします。
悪阻(つわり)による影響とは
妊娠中は体調が優れない日があったりイライラしたりと、精神的にも肉体的にもストレスを感じることが多くあります。
なかでもつわりは多くの妊婦さんが経験する大変な経験のひとつです。「食事の匂いで気持ち悪くなる」「食べてないと気持ち悪くなる」「すぐに吐いてしまう」「とにかく眠い」など、つわりの症状は人それぞれ違います。
つわりが原因で起こる生活の変化について、見ていきましょう。
食生活の変化
つわりの時期には、食事の好みがガラッと変わる方も多いです。それだけではなく、食べられるものが限られてしまったり、食べられる量が変わったりします。
栄養のバランスを考え、消化しやすい食事を摂ることが理想とされていますが、無理はせずこまめな栄養補給と水分補給を心がけましょう。
赤ちゃんがお母さんの食べたものから栄養をもらうのは、妊娠5か月くらいから、といわれています。それまでは食べたものによる影響をそこまで気にする必要はないでしょう。
食事の摂り方の変化
一日の食事をきちんと三食に分けることが難しくなることもあります。回数を分けて食事をしたり、体調の良いときに食べたりすることもあるでしょう。
空腹になると吐き気を感じやすくなる方も多いので、そういう場合には少量ずつ5〜6回に分けてお食事することも大切です。食べやすいようにして食べるようにしましょう。
食事の匂いが気になる場合には、冷やして匂いを抑えてみたり、調理の必要がないものを利用してみましょう。すぐ食べれるような軽食を用意しておくと、体調が良い時に気軽に食べることができるので便利です。
おくちの環境の変化
妊娠中は、歯ブラシで磨こうとすると吐き気が起こりやすいため、十分に磨けないという方も増えます。食事の摂り方も変わるので、ブラッシング習慣も乱れがちです。
また、つわりによって吐いてしまう場合には、お口の中が胃酸などによって酸性に傾くため、そのまま放置してしまうと歯の表面の組織が溶かされてしまう可能性もあります。吐いた後は、水でゆすぐなどして中性に戻すようにしましょう。
妊娠中に歯磨きをするコツは?
妊娠中、ブラッシングしようとすると気持ち悪くなってしまう、という人は、次の方法を試してみましょう。
・体調のよい時間にブラッシングをする
・歯ブラシのヘッドは小さめのものを選ぶ
・下を向いて掻き出すように磨く
・なるべく舌や頬に触らないように磨く
・歯磨剤の香味が合わない場合は使用しない
・どうしても無理な日はブクブクうがい
ブラッシングは、1日1回は必ず行うようにしましょう。寝る前にするのが理想ですが、お昼の方が体調が良いのであれば、お昼にしっかりとブラッシングをして、夜はうがいでも大丈夫です。
ブラッシングで吐き気が起こる場合、その原因として舌や頬、上あごなどの粘膜に物が触れることによる嘔吐反射が起こっていることが考えられます。ブラシの毛先を歯だけに当てるように、奥から前に磨いてあげることで、すこし磨きやすくなるので試してみてくださいね。
妊娠中は妊娠性歯肉炎に注意!
妊娠中はホルモンバランスの変化が原因となって、歯肉炎を起こしやすい状態になります。妊娠性歯肉炎と呼ばれ、歯ぐきが赤くなったり腫れたり、出血したりします。
「出産してホルモンバランスが落ち着いたら治るだろう」と放置すると、おなかの中の赤ちゃんにとっても危険が伴います。歯肉炎は放置すると歯周病を起こすこともあり、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めるのです。
これまでも定期的に健診を受け、きちんとお口を管理できている場合には重症化することは少ないですが、もともと歯肉炎や歯周病のある方は、妊娠期間中に歯科医院で歯科検診を受けておくことをお勧めします。
「妊娠してからお口の調子が悪い」「歯磨きがあまりできていない」など、普段との違いに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
妊娠中のお口のケアは、いつも通りには行かないこともしばしばあります。
今回は、妊娠中の口の中の変化について、お話しします。
悪阻(つわり)による影響とは
妊娠中は体調が優れない日があったりイライラしたりと、精神的にも肉体的にもストレスを感じることが多くあります。
なかでもつわりは多くの妊婦さんが経験する大変な経験のひとつです。「食事の匂いで気持ち悪くなる」「食べてないと気持ち悪くなる」「すぐに吐いてしまう」「とにかく眠い」など、つわりの症状は人それぞれ違います。
つわりが原因で起こる生活の変化について、見ていきましょう。
食生活の変化
つわりの時期には、食事の好みがガラッと変わる方も多いです。それだけではなく、食べられるものが限られてしまったり、食べられる量が変わったりします。
栄養のバランスを考え、消化しやすい食事を摂ることが理想とされていますが、無理はせずこまめな栄養補給と水分補給を心がけましょう。
赤ちゃんがお母さんの食べたものから栄養をもらうのは、妊娠5か月くらいから、といわれています。それまでは食べたものによる影響をそこまで気にする必要はないでしょう。
食事の摂り方の変化
一日の食事をきちんと三食に分けることが難しくなることもあります。回数を分けて食事をしたり、体調の良いときに食べたりすることもあるでしょう。
空腹になると吐き気を感じやすくなる方も多いので、そういう場合には少量ずつ5〜6回に分けてお食事することも大切です。食べやすいようにして食べるようにしましょう。
食事の匂いが気になる場合には、冷やして匂いを抑えてみたり、調理の必要がないものを利用してみましょう。すぐ食べれるような軽食を用意しておくと、体調が良い時に気軽に食べることができるので便利です。
おくちの環境の変化
妊娠中は、歯ブラシで磨こうとすると吐き気が起こりやすいため、十分に磨けないという方も増えます。食事の摂り方も変わるので、ブラッシング習慣も乱れがちです。
また、つわりによって吐いてしまう場合には、お口の中が胃酸などによって酸性に傾くため、そのまま放置してしまうと歯の表面の組織が溶かされてしまう可能性もあります。吐いた後は、水でゆすぐなどして中性に戻すようにしましょう。
妊娠中に歯磨きをするコツは?
妊娠中、ブラッシングしようとすると気持ち悪くなってしまう、という人は、次の方法を試してみましょう。
・体調のよい時間にブラッシングをする
・歯ブラシのヘッドは小さめのものを選ぶ
・下を向いて掻き出すように磨く
・なるべく舌や頬に触らないように磨く
・歯磨剤の香味が合わない場合は使用しない
・どうしても無理な日はブクブクうがい
ブラッシングは、1日1回は必ず行うようにしましょう。寝る前にするのが理想ですが、お昼の方が体調が良いのであれば、お昼にしっかりとブラッシングをして、夜はうがいでも大丈夫です。
ブラッシングで吐き気が起こる場合、その原因として舌や頬、上あごなどの粘膜に物が触れることによる嘔吐反射が起こっていることが考えられます。ブラシの毛先を歯だけに当てるように、奥から前に磨いてあげることで、すこし磨きやすくなるので試してみてくださいね。
妊娠中は妊娠性歯肉炎に注意!
妊娠中はホルモンバランスの変化が原因となって、歯肉炎を起こしやすい状態になります。妊娠性歯肉炎と呼ばれ、歯ぐきが赤くなったり腫れたり、出血したりします。
「出産してホルモンバランスが落ち着いたら治るだろう」と放置すると、おなかの中の赤ちゃんにとっても危険が伴います。歯肉炎は放置すると歯周病を起こすこともあり、歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めるのです。
これまでも定期的に健診を受け、きちんとお口を管理できている場合には重症化することは少ないですが、もともと歯肉炎や歯周病のある方は、妊娠期間中に歯科医院で歯科検診を受けておくことをお勧めします。