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2025.02.16 ブログ

知覚過敏の原因と治療法 – しみる歯を守るには?

知覚過敏とは?

知覚過敏とは、冷たいものや熱いもの、甘いものや酸っぱいものを口にした際に、歯がしみるような痛みを感じる症状です。また、歯ブラシで歯を磨いたり、冷たい風に当たるだけで痛みを感じることもあります。この症状は、一時的なものから慢性的なものまでさまざまですが、放置すると悪化することがあるため、適切なケアが必要です。

知覚過敏の主な原因

知覚過敏は、歯の表面にある「エナメル質」が削れたり、歯茎が下がることによって「象牙質」が露出することで発生します。その原因として、以下のようなものが挙げられます。

1. 強すぎるブラッシング

歯をゴシゴシと力強く磨くと、エナメル質が削れてしまいます。また、硬い歯ブラシを使うことも歯の表面を傷つける原因になります。特に横磨きを強く行うと、歯の表面が削れやすくなるため注意が必要です。

2. 歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に強い負担がかかり、エナメル質が摩耗しやすくなります。特に夜間の歯ぎしりは気づきにくく、長期間続くと歯の表面がすり減ってしまいます。

3. 酸性食品の過剰摂取

炭酸飲料や柑橘類、酢を多く含む食品は酸性度が高く、歯のエナメル質を溶かしてしまうことがあります。頻繁に摂取すると、歯の表面が溶けて象牙質が露出し、知覚過敏を引き起こす可能性が高まります。

4. 歯周病による歯茎の退縮

歯周病が進行すると、歯茎が下がって象牙質が露出しやすくなります。象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、刺激を受けやすくなります。歯周病を予防することが知覚過敏の対策にもつながります。

5. ホワイトニングや研磨剤の使用

市販のホワイトニング製品や研磨剤の強い歯磨き粉を頻繁に使うと、エナメル質が削れやすくなり、知覚過敏を引き起こす可能性があります。ホワイトニング後に知覚過敏が発生することもあります。

6. 加齢による影響

年齢とともにエナメル質が自然にすり減ることも、知覚過敏の一因となります。特に中高年の方は注意が必要です。

知覚過敏の治療法

知覚過敏の症状が出た場合、歯科医院での治療と日常のケアが重要です。

1. 知覚過敏用の歯磨き粉の使用

知覚過敏に対応した歯磨き粉には、「硝酸カリウム」や「フッ素」などが含まれており、歯の神経の刺激を抑える効果があります。特に、毎日の使用が推奨されます。

2. 正しいブラッシング方法を習得する

歯科医院で正しいブラッシング方法を学ぶことで、エナメル質の摩耗を防ぎ、歯茎の健康を守ることができます。力を入れずに、やさしく磨くことが大切です。

3. フッ素塗布

歯科医院でフッ素を塗布することで、歯のエナメル質を強化し、知覚過敏を軽減する効果があります。フッ素は歯の再石灰化を促進し、歯を強化します。

5. コーティング剤や詰め物による保護

知覚過敏がひどい場合は、歯科医院でコーティング剤を塗布したり、象牙質を保護するための詰め物を施すこともあります。

6. ナイトガード(マウスピース)の使用

歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は、ナイトガードを装着することで歯への負担を軽減できます。

知覚過敏を予防するには?

知覚過敏を防ぐためには、日常生活で以下のポイントに注意することが重要です。

  • やさしく丁寧にブラッシングする
  • 酸性の飲食物を摂取した後は、すぐに歯を磨かずに水で口をすすぐ
  • 歯ぎしり・食いしばりを防ぐために、ナイトガード(マウスピース)を使用する
  • 定期的に歯科検診を受け、歯茎の状態をチェックする
  • 知覚過敏用の歯磨き粉を使用する
  • ホワイトニングの頻度を適切に管理する

まとめ

知覚過敏は、日常の習慣によって引き起こされることが多いため、正しい歯磨きや生活習慣の見直しが予防のカギとなります。もし歯がしみる症状が続く場合は、早めに歯科医院で相談し、適切な治療を受けることが大切です。

「歯がしみる」と感じたら、無理に我慢せず、早めにケアを始めましょう!🦷