季節の移り変わりは、私たちの心と体に様々な変化をもたらします。それはお口の中も例外ではありません。特に、冬から春にかけては、気温や湿度の変化、生活習慣の乱れなどから、お口のトラブルが起こりやすい時期です。

そこで今回は、冬と春に特に気をつけたいお口のトラブルと、その対策について詳しく解説します。

冬に気をつけたいお口のトラブル

寒い冬は、お口のトラブルが起こりやすい季節です。特に注意したいのは、以下の3つです。

1. 乾燥による口臭・ドライマウス

冬は空気が乾燥するため、お口の中も乾燥しやすくなります。唾液には、お口の中を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑える働きがありますが、乾燥によって唾液の分泌量が減ると、口臭やドライマウスの原因になります。

対策:

• こまめな水分補給：水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。
• 加湿器の使用：部屋の湿度を適切に保ちましょう。
• 唾液腺マッサージ：唾液腺を刺激するマッサージも効果的です。
• 保湿剤の使用：ドライマウス用の保湿剤も市販されています。

2. 免疫力低下による口内炎・歯周病の悪化

冬は、寒さや乾燥、年末年始の疲れなどから、免疫力が低下しがちです。免疫力が低下すると、口内炎や歯周病が悪化しやすくなります。

対策:

• 十分な睡眠と栄養：バランスの取れた食事と十分な睡眠を心がけましょう。
• ストレス解消：適度な運動や趣味などでストレスを解消しましょう。
• ビタミンCの摂取：免疫力アップに効果的なビタミンCを積極的に摂取しましょう。

3. 暖かい室内と寒い屋外の温度差による知覚過敏

冬は、暖かい室内と寒い屋外の温度差が大きいため、歯の神経が刺激されやすく、知覚過敏が起こりやすくなります。

対策:

• 知覚過敏用の歯磨き粉の使用：知覚過敏用の歯磨き粉を使用すると、症状が緩和されることがあります。
• 歯医者さんでの治療：症状がひどい場合は、歯医者さんでコーティングなどの治療を受けましょう。

春に気をつけたいお口のトラブル

暖かくなり、活動的になる春も、お口のトラブルが起こりやすい季節です。特に注意したいのは、以下の3つです。

1. 生活習慣の変化による歯周病の悪化

春は、新生活や環境の変化などで、生活習慣が乱れがちです。生活習慣の乱れは、歯周病を悪化させる原因になります。

対策:

• 規則正しい生活：十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。
• 丁寧な歯磨き：歯磨きは、1日2回以上、丁寧に行いましょう。
• 歯医者さんでの定期検診：歯医者さんで定期的に検診を受け、歯周病予防に努めましょう。

2. 花粉症による口呼吸での乾燥・口臭

春は、花粉症の季節です。花粉症で鼻が詰まると、口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥し、口臭の原因になります。

対策:

• 鼻炎の治療：鼻炎の治療を受け、鼻呼吸を心がけましょう。
• こまめな水分補給：水やお茶をこまめに飲むようにしましょう。
• うがい：外出後は、うがいをして、お口の中を清潔に保ちましょう。

3. 新生活のストレスによる歯ぎしり・食いしばり

春は、新生活や環境の変化などで、ストレスを感じやすい時期です。ストレスは、歯ぎしりや食いしばりの原因になります。

対策:

• ストレス解消：適度な運動や趣味などでストレスを解消しましょう。
• マウスピースの使用：歯ぎしりや食いしばりがひどい場合は、歯医者さんでマウスピースを作ってもらいましょう。

季節の変わり目こそ、お口のケアを見直しましょう

冬から春にかけては、お口のトラブルが起こりやすい時期です。今回ご紹介した対策を参考に、お口のケアを見直し、健康な歯で新生活をスタートさせましょう。

また、お口のトラブルを感じたら、早めに歯医者さんに相談しましょう。