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2025.11.02 ブログ

【妊婦さん必見!】歯周病が“おなかの赤ちゃん”に影響するって本当?

こんにちは。京都府木津川市の「さがなかの歯医者さん やまもと」です。

妊娠中の女性の体は、ホルモンバランスの変化や生活リズムの違いなど、
さまざまな影響を受けやすい時期です。

その中でも意外と知られていないのが、**「歯周病と妊娠の関係」**です。
実は、歯ぐきの炎症が進むと、おなかの赤ちゃんの健康にも影響を及ぼす可能性があるのです。

今回は、妊娠中の歯周病がなぜ危険なのか、そしてどう予防すればよいのかをわかりやすくご紹介します。


🤰妊娠中は歯周病になりやすい?

妊娠中の女性は、ホルモン(特にエストロゲンとプロゲステロン)の増加によって、
歯ぐきが腫れやすく、出血しやすい状態になります。

この状態を「妊娠性歯肉炎」と呼び、妊娠中期〜後期にかけて特に多く見られます。

🔹妊娠中に歯周病が進みやすい理由

  1. ホルモンの変化で細菌が増殖しやすくなる
  2. つわりなどで歯みがきが十分にできなくなる
  3. 食事回数が増えることで、口の中が酸性に傾きやすい
  4. 免疫力の低下で炎症が悪化しやすい

つまり、妊娠中は「歯周病が進行しやすい環境」が整ってしまうのです。


⚠️歯周病が“おなかの赤ちゃん”に与える影響

歯周病の原因となる細菌や、炎症によって出る「サイトカイン(炎症性物質)」が、
血液を通して胎盤に届いてしまうことがあります。

すると、子宮が収縮しやすくなり、
以下のようなリスクが高まると報告されています。

🔸1. 早産

歯周病菌の刺激で子宮収縮を促す物質(プロスタグランジン)が増え、
予定日よりも早く赤ちゃんが生まれてしまうことがあります。

🔸2. 低体重児出産

胎盤への血流が悪くなることで、
2500g未満の低体重児が生まれる確率が上がるといわれています。

実際、アメリカの研究では、

「重度の歯周病がある妊婦さんは、早産・低体重児出産のリスクが7倍になる」
というデータもあります。

歯周病は感染症の一種。
つまり「お口の中の炎症が、全身の炎症を引き起こす」可能性があるということです。


🌿妊婦さんでもできる歯周病予防

妊娠中の歯科治療やクリーニングは、**安定期(妊娠5〜8か月)**に受けるのが理想です。
しかし、妊娠初期や後期でも、痛みや腫れなどの症状がある場合は、
無理せず早めに歯科医院へ相談してください。

ここでは、妊婦さんでも安心して取り組める予防方法をご紹介します。

💧1. 優しくていねいな歯みがき

つわりで気持ち悪いときは、
無理せず体調の良い時間帯に磨くようにしましょう。

歯ブラシは小さめ・やわらかめを選び、
歯ぐきをマッサージするように動かします。

どうしても歯みがきが難しいときは、
うがいだけでも構いません。
水やキシリトール入りのマウスウォッシュを活用してみましょう。


🧘‍♀️2. 栄養バランスの良い食事

歯ぐきを健康に保つためには、栄養も大切です。

栄養素働き食品例
ビタミンC歯ぐきの血管を強化みかん、ブロッコリー
カルシウム骨や歯の形成牛乳、小魚、チーズ
タンパク質歯ぐきや筋肉の修復肉、魚、豆腐
鉄分貧血予防・免疫維持レバー、ほうれん草

お母さんの栄養は、赤ちゃんの発育にも直結します。
歯ぐきと体の両方を整える“食事ケア”を意識しましょう。


🪥3. 定期的な歯科検診・クリーニング

妊娠中の口腔環境は、いつもより変化が激しいため、
3〜4か月ごとの検診がおすすめです。

歯科医院では、
・歯ぐきの腫れのチェック
・歯石の除去(スケーリング)
・安全な薬剤を使ったクリーニング
などを行い、妊娠中でも安心して受けられるよう配慮しています。

また、レントゲン撮影や麻酔を使う処置は、
必要に応じて時期を調整しますのでご安心ください。


👶出産後もケアを続けよう

出産後もホルモンバランスの変化や育児ストレスによって、
歯周病が再発しやすくなる時期です。

さらに、お母さんの口の中の細菌は、
赤ちゃんにうつる可能性があります。

「口移しで食べ物を与える」などの行動で、
虫歯菌や歯周病菌が赤ちゃんの口に定着することがあるため、
お母さん自身の口腔ケアが、赤ちゃんの将来の健康を左右するのです。


💡妊婦さんに安心して来ていただくために

「妊娠中に歯医者に行っても大丈夫?」という不安は多いですが、
歯周病を放っておく方がはるかにリスクが高いです。

当院では、
・妊娠中でも安心な姿勢での診療
・つわりや体調に合わせた治療スケジュール
・やさしい薬剤選び
を心がけています。

歯科衛生士が丁寧にケアの方法をお伝えし、
お母さんと赤ちゃんの健康を一緒に守ります。


🌸まとめ

妊娠中の歯周病は、お母さんの体だけでなく、赤ちゃんの命にも関わる可能性があります。

ですが、正しいケアを続ければ、しっかり予防できる病気です。

👶 妊娠中でも歯みがきを続ける
👶 栄養バランスを意識する
👶 定期的に歯科検診を受ける

これらを意識することで、お母さんも赤ちゃんも安心して出産を迎えられます。


さがなかの歯医者さん やまもとでは、
妊婦さんのための歯科検診を随時受け付けています。
「つわりで磨けない」「歯ぐきが腫れている」など、
少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。

お口の健康から、赤ちゃんの笑顔を守りましょう👶✨