2025.11.11 ブログ
【プロが解説】歯周病の治療って何をするの?流れと期間を詳しく紹介
「歯ぐきが腫れている」「出血が続く」「口臭が気になる」
そんなとき、歯医者さんで「歯周病ですね」と言われたことはありませんか?
でも、「歯周病の治療ってどんなことをするの?」「痛くないの?」と
不安を感じる方も多いと思います。
今回は、歯周病の治療内容や流れ、期間の目安について、
できるだけわかりやすく解説します。
🦷そもそも歯周病とは?
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨(歯槽骨)が細菌によって破壊される病気です。
初期の段階では「歯ぐきが腫れる・出血する」といった軽い症状ですが、
進行すると歯がぐらぐらして、最終的に歯を失ってしまうこともあります。
痛みがほとんどないまま進行するため、
「気づいたときには重症化していた」というケースも少なくありません。
🔍歯周病の治療の流れ
歯周病の治療は、「お口の中をきれいにして炎症を止める」ことから始まり、
症状の進行度によって段階的に進めていきます。
当院でも、次のようなステップで治療を行っています。
【STEP 1】精密検査と診断
まずは、お口の状態をしっかり把握することが大切です。
検査では主に以下のことを行います。
- 歯周ポケットの深さの測定(歯と歯ぐきのすき間を調べる)
- 歯の動揺度(歯がどのくらいグラグラしているか)
- 歯ぐきの出血の有無
- レントゲン撮影による骨の状態確認
これらのデータをもとに、歯周病の進行度を判定します。
そして、結果をもとに患者さんに現在の状態と治療方針を丁寧にご説明します。
「なぜこの治療が必要なのか」を理解してもらうことが、治療成功の第一歩です。
【STEP 2】歯みがき指導(プラークコントロール)
歯周病の原因は**プラーク(歯垢)**です。
どんなに歯科医院で治療をしても、毎日のセルフケアが不十分だと再発してしまいます。
そのため、まずは正しい歯みがきの方法をお伝えします。
- 歯ブラシの持ち方・当て方
- 力加減(強く磨きすぎない)
- フロスや歯間ブラシの使い方
患者さんに合わせて道具を選び、
ご自宅でのケアを習慣づけるサポートをします。
この段階で炎症が軽減することも多く、
「丁寧に磨くだけで歯ぐきが引き締まった!」という方も少なくありません。
【STEP 3】スケーリング(歯石除去)
プラークが固まってできた「歯石」は、歯みがきでは取れません。
歯石の表面はザラザラしており、細菌が繁殖しやすくなっています。
専用の器具(スケーラー)を使って、
歯の表面や歯ぐきの上についた歯石を丁寧に取り除きます。
この処置をスケーリングと呼びます。
痛みはほとんどなく、1回で全体をクリーニングすることが可能です。
軽度の歯周病であれば、この段階で炎症が落ち着くケースもあります。
【STEP 4】SRP(ルートプレーニング)
スケーリングの次に行うのが、
歯ぐきの中(歯周ポケットの中)に入り込んだ歯石や細菌の除去です。
歯の根っこ(ルート)の部分を滑らかに仕上げることで、
細菌が再び付着しにくくなります。
この処置を**SRP(スケーリング・ルートプレーニング)**といいます。
処置後に一時的な出血やしみる感じが出ることもありますが、
数日で落ち着くことがほとんどです。
当院では、拡大鏡(ルーペ)を使用して精密に処理を行い、
できるだけ痛みを抑えながら丁寧に歯石を除去しています。
【STEP 5】再評価
一連の基本治療(ブラッシング・スケーリング・SRP)が終わったら、
もう一度検査を行います。
- 歯ぐきの腫れや出血が治まっているか
- 歯周ポケットの深さが改善しているか
- 歯の動揺が安定しているか
これらをチェックして、症状が改善していればメンテナンス段階へ進みます。
改善が不十分な場合は、より専門的な治療を検討します。
【STEP 6】歯周外科治療(必要に応じて)
中等度〜重度の歯周病の場合、
歯ぐきの奥深くに歯石や感染組織が残っていることがあります。
その場合は、局所麻酔を行い、歯ぐきを少し開いて
直接目で見ながら歯石を取り除く歯周外科手術を行います。
さらに、失われた骨を再生させる**再生療法(エムドゲイン法など)**を
併用することもあります。
当院では、必要な場合のみ慎重にご提案し、
痛みや不安を最小限に抑えた処置を行っています。
【STEP 7】メンテナンス(再発予防)
治療が終わっても、歯周病は再発しやすい病気です。
そのため、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
- 3〜4か月に一度の歯ぐきチェック
- PMTC(プロによるクリーニング)
- ブラッシングの確認・アドバイス
歯周病は、“治す”より“維持する”ことが大切。
良い状態を保つことで、再発を防ぎ、歯を長く残すことができます。
⏰治療期間の目安
歯周病の進行度によって異なりますが、
おおよその目安は次の通りです。
症状レベル 主な治療内容 期間の目安 軽度(歯肉炎) 歯石除去・ブラッシング指導 約1〜2回 中等度 SRP+再評価 約1〜2か月 重度 SRP+外科治療+再評価 約3〜6か月以上
もちろん、患者さんの通院ペースやお口の状態によって変動します。
焦らずじっくり治していくことが、結果的に最も確実な治療になります。
🌿痛みはあるの?
多くの処置は麻酔なし、または軽い麻酔で行える程度です。
スケーリングやSRPは、歯ぐきの状態が落ち着いていれば痛みはほとんど感じません。
当院では、
・麻酔の使い方を工夫して痛みを最小限に
・患者さんの表情を見ながらゆっくり進行
・無理のない時間配分で施術
安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。
🌸まとめ
歯周病治療の流れをまとめると、
1️⃣ 検査・診断
2️⃣ 歯みがき指導
3️⃣ 歯石除去(スケーリング)
4️⃣ SRP(歯ぐきの中のケア)
5️⃣ 再評価
6️⃣ 必要に応じて外科治療
7️⃣ 定期的なメンテナンス
となります。
歯周病は、早期発見と根気のあるケアが何より大切です。
一緒に取り組めば、歯ぐきはしっかり健康を取り戻せます。
さがなかの歯医者さん やまもとでは、
患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立て、
安心して治療を受けていただけるよう丁寧にご説明しています。
「歯ぐきが気になる」「長く通うのが不安」など、
どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたの歯と健康を、私たちが全力で守ります。
「歯ぐきが腫れている」「出血が続く」「口臭が気になる」
そんなとき、歯医者さんで「歯周病ですね」と言われたことはありませんか?
でも、「歯周病の治療ってどんなことをするの?」「痛くないの?」と
不安を感じる方も多いと思います。
今回は、歯周病の治療内容や流れ、期間の目安について、
できるだけわかりやすく解説します。
🦷そもそも歯周病とは?
歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨(歯槽骨)が細菌によって破壊される病気です。
初期の段階では「歯ぐきが腫れる・出血する」といった軽い症状ですが、
進行すると歯がぐらぐらして、最終的に歯を失ってしまうこともあります。
痛みがほとんどないまま進行するため、
「気づいたときには重症化していた」というケースも少なくありません。
🔍歯周病の治療の流れ
歯周病の治療は、「お口の中をきれいにして炎症を止める」ことから始まり、
症状の進行度によって段階的に進めていきます。
当院でも、次のようなステップで治療を行っています。
【STEP 1】精密検査と診断
まずは、お口の状態をしっかり把握することが大切です。
検査では主に以下のことを行います。
- 歯周ポケットの深さの測定(歯と歯ぐきのすき間を調べる)
- 歯の動揺度(歯がどのくらいグラグラしているか)
- 歯ぐきの出血の有無
- レントゲン撮影による骨の状態確認
これらのデータをもとに、歯周病の進行度を判定します。
そして、結果をもとに患者さんに現在の状態と治療方針を丁寧にご説明します。
「なぜこの治療が必要なのか」を理解してもらうことが、治療成功の第一歩です。
【STEP 2】歯みがき指導(プラークコントロール)
歯周病の原因は**プラーク(歯垢)**です。
どんなに歯科医院で治療をしても、毎日のセルフケアが不十分だと再発してしまいます。
そのため、まずは正しい歯みがきの方法をお伝えします。
- 歯ブラシの持ち方・当て方
- 力加減(強く磨きすぎない)
- フロスや歯間ブラシの使い方
患者さんに合わせて道具を選び、
ご自宅でのケアを習慣づけるサポートをします。
この段階で炎症が軽減することも多く、
「丁寧に磨くだけで歯ぐきが引き締まった!」という方も少なくありません。
【STEP 3】スケーリング(歯石除去)
プラークが固まってできた「歯石」は、歯みがきでは取れません。
歯石の表面はザラザラしており、細菌が繁殖しやすくなっています。
専用の器具(スケーラー)を使って、
歯の表面や歯ぐきの上についた歯石を丁寧に取り除きます。
この処置をスケーリングと呼びます。
痛みはほとんどなく、1回で全体をクリーニングすることが可能です。
軽度の歯周病であれば、この段階で炎症が落ち着くケースもあります。
【STEP 4】SRP(ルートプレーニング)
スケーリングの次に行うのが、
歯ぐきの中(歯周ポケットの中)に入り込んだ歯石や細菌の除去です。
歯の根っこ(ルート)の部分を滑らかに仕上げることで、
細菌が再び付着しにくくなります。
この処置を**SRP(スケーリング・ルートプレーニング)**といいます。
処置後に一時的な出血やしみる感じが出ることもありますが、
数日で落ち着くことがほとんどです。
当院では、拡大鏡(ルーペ)を使用して精密に処理を行い、
できるだけ痛みを抑えながら丁寧に歯石を除去しています。
【STEP 5】再評価
一連の基本治療(ブラッシング・スケーリング・SRP)が終わったら、
もう一度検査を行います。
- 歯ぐきの腫れや出血が治まっているか
- 歯周ポケットの深さが改善しているか
- 歯の動揺が安定しているか
これらをチェックして、症状が改善していればメンテナンス段階へ進みます。
改善が不十分な場合は、より専門的な治療を検討します。
【STEP 6】歯周外科治療(必要に応じて)
中等度〜重度の歯周病の場合、
歯ぐきの奥深くに歯石や感染組織が残っていることがあります。
その場合は、局所麻酔を行い、歯ぐきを少し開いて
直接目で見ながら歯石を取り除く歯周外科手術を行います。
さらに、失われた骨を再生させる**再生療法(エムドゲイン法など)**を
併用することもあります。
当院では、必要な場合のみ慎重にご提案し、
痛みや不安を最小限に抑えた処置を行っています。
【STEP 7】メンテナンス(再発予防)
治療が終わっても、歯周病は再発しやすい病気です。
そのため、定期的なメンテナンスが非常に重要です。
- 3〜4か月に一度の歯ぐきチェック
- PMTC(プロによるクリーニング)
- ブラッシングの確認・アドバイス
歯周病は、“治す”より“維持する”ことが大切。
良い状態を保つことで、再発を防ぎ、歯を長く残すことができます。
⏰治療期間の目安
歯周病の進行度によって異なりますが、
おおよその目安は次の通りです。
| 症状レベル | 主な治療内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 軽度(歯肉炎) | 歯石除去・ブラッシング指導 | 約1〜2回 |
| 中等度 | SRP+再評価 | 約1〜2か月 |
| 重度 | SRP+外科治療+再評価 | 約3〜6か月以上 |
もちろん、患者さんの通院ペースやお口の状態によって変動します。
焦らずじっくり治していくことが、結果的に最も確実な治療になります。
🌿痛みはあるの?
多くの処置は麻酔なし、または軽い麻酔で行える程度です。
スケーリングやSRPは、歯ぐきの状態が落ち着いていれば痛みはほとんど感じません。
当院では、
・麻酔の使い方を工夫して痛みを最小限に
・患者さんの表情を見ながらゆっくり進行
・無理のない時間配分で施術
安心して治療を受けていただけるよう配慮しています。
🌸まとめ
歯周病治療の流れをまとめると、
1️⃣ 検査・診断
2️⃣ 歯みがき指導
3️⃣ 歯石除去(スケーリング)
4️⃣ SRP(歯ぐきの中のケア)
5️⃣ 再評価
6️⃣ 必要に応じて外科治療
7️⃣ 定期的なメンテナンス
となります。
歯周病は、早期発見と根気のあるケアが何より大切です。
一緒に取り組めば、歯ぐきはしっかり健康を取り戻せます。
さがなかの歯医者さん やまもとでは、
患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立て、
安心して治療を受けていただけるよう丁寧にご説明しています。
「歯ぐきが気になる」「長く通うのが不安」など、
どんなことでもお気軽にご相談ください。
あなたの歯と健康を、私たちが全力で守ります。