2026.01.25 ブログ
歯を守れる人は「治療」より「予防」を選ぶ
【院長メッセージ】
なぜ、私は「治療の話」より「考え方の話」を書くのか
歯医者のブログというと、
・治療方法の説明
・最新機器の紹介
・専門用語の解説
そういった内容が多いかもしれません。
もちろん、それらは大切です。
でも、日々診療をしていて、私が強く感じていることがあります。
それは、
歯の未来を決めているのは、治療内容よりも「患者さんの考え方」だ
という事実です。
同じ説明を受け、同じ治療をしても、
歯を長く守れる人と、そうでない人がいます。
その差は、意識・価値観・行動の違いにあります。
この連載では、
歯科医師としての立場から、
そして一人の人間として、
「歯を守れる人の考え方」を正直にお伝えしていきます。
耳の痛い話もあるかもしれません。
でもこれは、誰かを責めるためではありません。
10年後、20年後に後悔してほしくない。
その想いで、この文章を書いています。
――歯を失わない人の、たった一つの共通点
「歯医者にはちゃんと通っているんです」
これは、私たち歯科医師が本当によく聞く言葉です。
定期検診にも行っている。
痛くなったらすぐ受診している。
歯磨きも、ある程度はしている。
それでも、
・虫歯を繰り返す
・歯周病が進行する
・最終的に歯を失ってしまう
こうしたケースは、残念ながら少なくありません。
なぜでしょうか。
答えはシンプルです。
「治療」と「予防」を同じものだと思っているからです。
「治療」と「予防」は、目的そのものが違う
治療と予防は、似ているようで全く違います。
- 治療:悪くなったところを元に戻す行為
- 予防:悪くならない状態を維持する行為
治療は、マイナスをゼロに近づけるもの。
予防は、ゼロをマイナスにしないためのもの。
ここを取り違えると、
どれだけ真面目に通院しても、歯は守れません。
治療中心の考え方が招く「負のループ」
治療中心の考え方をしている人は、こう思いがちです。
- 痛くなったら行けばいい
- 悪くなったら治せばいい
- プロに任せておけば大丈夫
一見、合理的に見えるかもしれません。
しかし、歯には一つ大きな特徴があります。
一度削った歯は、元には戻らない。
神経を取れば、歯はもろくなります。
被せ物をすれば、劣化は避けられません。
治療を重ねるたびに、
歯は少しずつ、確実に寿命を縮めていきます。
予防を選ぶ人は「歯の寿命」で考えている
歯を守れる人は、視点がまったく違います。
- この歯を、あと何年使いたいか
- 10年後、20年後の自分はどうありたいか
- 今の選択は、未来にどう影響するか
つまり、
目先の痛みではなく「人生単位」で歯を考えているのです。
この視点を持つと、行動は自然に変わります。
- 痛くなくても定期的にチェックを受ける
- 小さな変化を見逃さない
- 生活習慣にも目を向ける
結果として、大きな治療が必要なくなり、
歯の寿命は驚くほど伸びていきます。
予防とは「何もしないこと」ではない
予防=何もしない
そう思われがちですが、それは誤解です。
予防とは、
- 正しいセルフケアを身につけること
- プロの視点で定期的にチェックすること
- リスクを知り、対策を続けること
何も起こらない状態を、努力して維持する行為です。
これは実は、
治療よりもずっと難しく、ずっと価値があります。
「まだ悪くないのに、もったいない」と感じる人へ
予防の話をすると、
「まだ悪くなっていないのに、もったいない」
そう感じる方もいます。
では、少し視点を変えてみてください。
- 大きな治療にかかる時間
- 繰り返す通院のストレス
- 将来、歯を失ったときの後悔
これらを避けるための選択だとしたら、
予防は本当に無駄でしょうか。
何かが起きてから払うコストと
何も起こさないための投資。
歯を守れる人は、後者を選んでいます。
歯医者は「治す場所」だけではない
歯医者は、
「痛くなったら行く場所」
「悪くなったら治す場所」
そう思われがちです。
でも本来は、
あなたの歯の未来を一緒に考える場所です。
治療を目的に通うか、
予防を目的に通うか。
その違いが、
5年後、10年後の結果を大きく分けます。
まとめ:歯を守れる人が最初に変えたこと
歯を守れる人が最初に変えたのは、
歯磨きでも、通院回数でもありません。
「考え方」です。
治療が必要になる前に動く。
歯が悪くなる前に向き合う。
それだけで、歯の未来は大きく変わります。
この連載では、
こうした「歯を守れる人の考え方」を
一つずつお伝えしていきます。
次回は、
「痛くなってから考える人が、なぜ歯を失うのか」
について、さらに踏み込んでお話しします。
【院長メッセージ】
なぜ、私は「治療の話」より「考え方の話」を書くのか
歯医者のブログというと、
・治療方法の説明
・最新機器の紹介
・専門用語の解説
そういった内容が多いかもしれません。
もちろん、それらは大切です。
でも、日々診療をしていて、私が強く感じていることがあります。
それは、
歯の未来を決めているのは、治療内容よりも「患者さんの考え方」だ
という事実です。
同じ説明を受け、同じ治療をしても、
歯を長く守れる人と、そうでない人がいます。
その差は、意識・価値観・行動の違いにあります。
この連載では、
歯科医師としての立場から、
そして一人の人間として、
「歯を守れる人の考え方」を正直にお伝えしていきます。
耳の痛い話もあるかもしれません。
でもこれは、誰かを責めるためではありません。
10年後、20年後に後悔してほしくない。
その想いで、この文章を書いています。
――歯を失わない人の、たった一つの共通点
「歯医者にはちゃんと通っているんです」
これは、私たち歯科医師が本当によく聞く言葉です。
定期検診にも行っている。
痛くなったらすぐ受診している。
歯磨きも、ある程度はしている。
それでも、
・虫歯を繰り返す
・歯周病が進行する
・最終的に歯を失ってしまう
こうしたケースは、残念ながら少なくありません。
なぜでしょうか。
答えはシンプルです。
「治療」と「予防」を同じものだと思っているからです。
「治療」と「予防」は、目的そのものが違う
治療と予防は、似ているようで全く違います。
- 治療:悪くなったところを元に戻す行為
- 予防:悪くならない状態を維持する行為
治療は、マイナスをゼロに近づけるもの。
予防は、ゼロをマイナスにしないためのもの。
ここを取り違えると、
どれだけ真面目に通院しても、歯は守れません。
治療中心の考え方が招く「負のループ」
治療中心の考え方をしている人は、こう思いがちです。
- 痛くなったら行けばいい
- 悪くなったら治せばいい
- プロに任せておけば大丈夫
一見、合理的に見えるかもしれません。
しかし、歯には一つ大きな特徴があります。
一度削った歯は、元には戻らない。
神経を取れば、歯はもろくなります。
被せ物をすれば、劣化は避けられません。
治療を重ねるたびに、
歯は少しずつ、確実に寿命を縮めていきます。
予防を選ぶ人は「歯の寿命」で考えている
歯を守れる人は、視点がまったく違います。
- この歯を、あと何年使いたいか
- 10年後、20年後の自分はどうありたいか
- 今の選択は、未来にどう影響するか
つまり、
目先の痛みではなく「人生単位」で歯を考えているのです。
この視点を持つと、行動は自然に変わります。
- 痛くなくても定期的にチェックを受ける
- 小さな変化を見逃さない
- 生活習慣にも目を向ける
結果として、大きな治療が必要なくなり、
歯の寿命は驚くほど伸びていきます。
予防とは「何もしないこと」ではない
予防=何もしない
そう思われがちですが、それは誤解です。
予防とは、
- 正しいセルフケアを身につけること
- プロの視点で定期的にチェックすること
- リスクを知り、対策を続けること
何も起こらない状態を、努力して維持する行為です。
これは実は、
治療よりもずっと難しく、ずっと価値があります。
「まだ悪くないのに、もったいない」と感じる人へ
予防の話をすると、
「まだ悪くなっていないのに、もったいない」
そう感じる方もいます。
では、少し視点を変えてみてください。
- 大きな治療にかかる時間
- 繰り返す通院のストレス
- 将来、歯を失ったときの後悔
これらを避けるための選択だとしたら、
予防は本当に無駄でしょうか。
何かが起きてから払うコストと
何も起こさないための投資。
歯を守れる人は、後者を選んでいます。
歯医者は「治す場所」だけではない
歯医者は、
「痛くなったら行く場所」
「悪くなったら治す場所」
そう思われがちです。
でも本来は、
あなたの歯の未来を一緒に考える場所です。
治療を目的に通うか、
予防を目的に通うか。
その違いが、
5年後、10年後の結果を大きく分けます。
まとめ:歯を守れる人が最初に変えたこと
歯を守れる人が最初に変えたのは、
歯磨きでも、通院回数でもありません。
「考え方」です。
治療が必要になる前に動く。
歯が悪くなる前に向き合う。
それだけで、歯の未来は大きく変わります。
この連載では、
こうした「歯を守れる人の考え方」を
一つずつお伝えしていきます。
次回は、
「痛くなってから考える人が、なぜ歯を失うのか」
について、さらに踏み込んでお話しします。