saganaka_no_haishasan

2026.02.07 ブログ

「安さ」で歯医者を選ぶ人ほど、なぜ歯を失いやすいのか

【院長メッセージ】

「安くしてほしい」と言われるたびに、正直つらくなります

正直な話をします。

「ここ、もう少し安くなりませんか?」
この言葉を聞くたびに、
歯科医師として胸が少し苦しくなります。

なぜなら、
その一言の裏に
「歯を“消耗品”として見ている考え方」
を感じてしまうからです。

今日は、
歯医者を「安さ」で選ぶことで
何が起きているのか。
あえて本音でお話しします。


「安さ」で歯医者を選ぶ人ほど、なぜ歯を失いやすいのか

――それはお金の問題ではない

歯医者選びで、
多くの人が最初に見るのが
「値段」です。

もちろん、
費用が気になる気持ちは自然です。
でも、歯を守れる人は
“安いかどうか”を基準にしていません。


安さを最優先にすると、判断基準がズレる

安さを基準にすると、
こうした考え方になりがちです。

  • 今いくらかかるか
  • 一番削らないで済むか
  • 早く終わるか

一見、合理的に見えます。

でも、歯の治療で
本当に大切なのは、

  • 何年その歯がもつか
  • 再治療の可能性は低いか
  • 将来どんなリスクがあるか

時間軸がまったく違うのです。


「安く済んだ治療」が一番高くつくことがある

歯科治療には、
よくある落とし穴があります。

それは、
初回の治療費が安いほど、
将来的な総額が高くなりやすい

ということ。

  • すぐにやり直しが必要になる
  • 同じ歯を何度も削る
  • 最終的に抜歯になる

結果として、
時間もお金も
何倍もかかってしまう。

「最初は安かったのに…」
そう後悔する方を、
私たちは何度も見てきました。


歯は「価格」でなく「価値」で考えるもの

歯を守れている人は、
歯をこう考えています。

  • 何年使えるか
  • 生活の質をどう支えるか
  • 将来の自分にどう影響するか

つまり、
価格ではなく、価値で判断している。

スマートフォンや車は
性能や耐久性を考えて選ぶのに、
歯だけを「安いから」で選ぶ。

それは、
少し不自然だと思いませんか?


歯医者選び=治療の考え方を選ぶこと

歯医者を選ぶということは、
実は、

「どんな治療哲学を選ぶか」
ということでもあります。

  • その場しのぎか
  • 長期的に守る治療か
  • きちんと説明してくれるか

安さだけでは、
この部分は見えてきません。


「高い治療=正解」ではない

誤解してほしくないのは、
高ければ何でも良いわけではない
ということ。

大切なのは、

  • なぜその治療が必要なのか
  • どんな選択肢があるのか
  • それぞれのメリット・デメリット

これを、
きちんと説明してもらえるかどうか。

納得した上で選ぶ治療と、
値段だけで決める治療では、
結果がまったく違います。


歯を守れる人は「自分の歯にお金を使う」

歯を守れている人は、
歯にお金を使うことを
「もったいない」と思っていません。

それは、
歯が生活の質を支えていることを
知っているから。

  • 食事を楽しむ
  • 会話を楽しむ
  • 健康を保つ

その土台が、歯です。


まとめ:安さで選ぶか、未来で選ぶか

歯医者選びで、
一番大切なのはこれです。

「この歯を、何年使いたいか」

今日の数千円、数万円ではなく、
10年後、20年後の自分を想像して
選んでほしい。

それが、
歯を失わない人の
共通した考え方です。