
2025.03.30 ブログ
【口の中がネバつく…これって大丈夫?】ドライマウスの原因と対策
「朝起きたら口の中がネバネバする」「口の中が乾いて話しづらい」「なんだか最近、口臭も気になる気がする」——
こうしたお悩みを感じていませんか?
実はこれ、「ドライマウス(口腔乾燥症)」のサインかもしれません。
今回は、多くの人が抱えている「口の中のネバつき」について、その原因や対策、治療方法を歯科医の視点からわかりやすく解説していきます。
■ 口の中がネバネバするのはなぜ?
「ネバつき」とは、口の中の潤いが足りない状態で、唾液の分泌が低下することで起こります。この状態が続くと、唾液が濃縮され、粘度の高いネバネバした感覚を感じやすくなるのです。
唾液は、私たちの口の中を清潔に保つために欠かせない大切な存在です。食べかすや細菌を洗い流す自浄作用や、虫歯や歯周病から守る抗菌作用、消化を助ける働きなど、たくさんの役割を持っています。
そのため、唾液の分泌が減って口の中が乾くことで、さまざまなトラブルが起きやすくなります。
■ ドライマウスの主な原因
ドライマウスにはさまざまな原因があり、いくつかが重なって起こることもあります。以下のような原因が考えられます:
1. 加齢
年齢とともに唾液腺の機能が低下し、唾液の量が減少します。特に高齢者の方に多く見られます。
2. 薬の副作用
高血圧の薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など、多くの薬が唾液の分泌を抑える副作用を持っています。
3. ストレスや緊張
精神的な緊張状態が続くと、自律神経のバランスが崩れて唾液の分泌が抑えられることがあります。
4. 口呼吸
慢性的に口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。アレルギー性鼻炎や鼻づまりがある方に多い傾向です。
5. 糖尿病やシェーグレン症候群などの病気
全身疾患が原因で唾液が出にくくなることもあります。症状が強い場合は、内科的な検査や治療が必要です。
■ ドライマウスによって起こるトラブル
口が乾くだけ…と思われるかもしれませんが、放っておくと以下のようなさまざまな問題を引き起こす可能性があります:
- 虫歯や歯周病のリスク増加
唾液が持つ抗菌・自浄作用が弱まるため、細菌が増えやすくなります。
- 口臭の悪化
口の中の乾燥により、雑菌が繁殖しやすくなり、強い口臭の原因に。
- 飲み込みづらさ、話しづらさ
唾液が少ないことで、食べ物がうまく飲み込めなかったり、滑舌が悪くなったりすることも。
- 舌や粘膜のヒリヒリ感
乾燥によって舌が荒れたり、口内炎ができやすくなることがあります。
■ 口のネバつきを防ぐには?自分でできる対策
まずは生活習慣の見直しや簡単なセルフケアから始めてみましょう。
・水分補給をこまめに
カフェインの多い飲み物(コーヒーや緑茶など)は利尿作用があるため、水や白湯での補給がおすすめです。
・ガムやタブレットで唾液を促す
シュガーレスガムを噛むことで唾液腺が刺激され、分泌が促進されます。
・鼻呼吸を意識する
マスクの着用や睡眠時のテープなどで、口呼吸を防ぎましょう。
・唾液腺マッサージ
顎の下や耳の下を優しくマッサージすることで、唾液の分泌が促されます。
■ 歯科医院でできるドライマウス対策
症状が続く場合や不快感が強い場合は、歯科医院での相談をおすすめします。歯科では以下のような対応が可能です:
● 唾液検査
唾液の量や質、pHなどを調べることで、状態を可視化することができます。
※当院ではライオンの「SMT唾液検査」を導入しています。
● 保湿ジェルや洗口液の提案
市販のドライマウス用アイテムの中から、患者さんに合ったものを紹介します。
● 原因に応じた生活指導
薬の影響や生活習慣を丁寧に確認し、改善のためのアドバイスを行います。
● 必要に応じて医科との連携
全身疾患が疑われる場合は、内科や耳鼻科などと連携しながら対応していきます。
■ まとめ:口のネバつき、放っておかずに相談を!
口の中のネバネバは、体からのサインかもしれません。
ちょっとした不快感でも、毎日の生活の中で積み重なると大きなストレスになります。
「こんなことで相談していいのかな…」と思わず、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた対策で、快適な毎日を取り戻しましょう!
「朝起きたら口の中がネバネバする」「口の中が乾いて話しづらい」「なんだか最近、口臭も気になる気がする」——
こうしたお悩みを感じていませんか?
実はこれ、「ドライマウス(口腔乾燥症)」のサインかもしれません。
今回は、多くの人が抱えている「口の中のネバつき」について、その原因や対策、治療方法を歯科医の視点からわかりやすく解説していきます。
■ 口の中がネバネバするのはなぜ?
「ネバつき」とは、口の中の潤いが足りない状態で、唾液の分泌が低下することで起こります。この状態が続くと、唾液が濃縮され、粘度の高いネバネバした感覚を感じやすくなるのです。
唾液は、私たちの口の中を清潔に保つために欠かせない大切な存在です。食べかすや細菌を洗い流す自浄作用や、虫歯や歯周病から守る抗菌作用、消化を助ける働きなど、たくさんの役割を持っています。
そのため、唾液の分泌が減って口の中が乾くことで、さまざまなトラブルが起きやすくなります。
■ ドライマウスの主な原因
ドライマウスにはさまざまな原因があり、いくつかが重なって起こることもあります。以下のような原因が考えられます:
1. 加齢
年齢とともに唾液腺の機能が低下し、唾液の量が減少します。特に高齢者の方に多く見られます。
2. 薬の副作用
高血圧の薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など、多くの薬が唾液の分泌を抑える副作用を持っています。
3. ストレスや緊張
精神的な緊張状態が続くと、自律神経のバランスが崩れて唾液の分泌が抑えられることがあります。
4. 口呼吸
慢性的に口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。アレルギー性鼻炎や鼻づまりがある方に多い傾向です。
5. 糖尿病やシェーグレン症候群などの病気
全身疾患が原因で唾液が出にくくなることもあります。症状が強い場合は、内科的な検査や治療が必要です。
■ ドライマウスによって起こるトラブル
口が乾くだけ…と思われるかもしれませんが、放っておくと以下のようなさまざまな問題を引き起こす可能性があります:
- 虫歯や歯周病のリスク増加
唾液が持つ抗菌・自浄作用が弱まるため、細菌が増えやすくなります。 - 口臭の悪化
口の中の乾燥により、雑菌が繁殖しやすくなり、強い口臭の原因に。 - 飲み込みづらさ、話しづらさ
唾液が少ないことで、食べ物がうまく飲み込めなかったり、滑舌が悪くなったりすることも。 - 舌や粘膜のヒリヒリ感
乾燥によって舌が荒れたり、口内炎ができやすくなることがあります。
■ 口のネバつきを防ぐには?自分でできる対策
まずは生活習慣の見直しや簡単なセルフケアから始めてみましょう。
・水分補給をこまめに
カフェインの多い飲み物(コーヒーや緑茶など)は利尿作用があるため、水や白湯での補給がおすすめです。
・ガムやタブレットで唾液を促す
シュガーレスガムを噛むことで唾液腺が刺激され、分泌が促進されます。
・鼻呼吸を意識する
マスクの着用や睡眠時のテープなどで、口呼吸を防ぎましょう。
・唾液腺マッサージ
顎の下や耳の下を優しくマッサージすることで、唾液の分泌が促されます。
■ 歯科医院でできるドライマウス対策
症状が続く場合や不快感が強い場合は、歯科医院での相談をおすすめします。歯科では以下のような対応が可能です:
● 唾液検査
唾液の量や質、pHなどを調べることで、状態を可視化することができます。
※当院ではライオンの「SMT唾液検査」を導入しています。
● 保湿ジェルや洗口液の提案
市販のドライマウス用アイテムの中から、患者さんに合ったものを紹介します。
● 原因に応じた生活指導
薬の影響や生活習慣を丁寧に確認し、改善のためのアドバイスを行います。
● 必要に応じて医科との連携
全身疾患が疑われる場合は、内科や耳鼻科などと連携しながら対応していきます。
■ まとめ:口のネバつき、放っておかずに相談を!
口の中のネバネバは、体からのサインかもしれません。
ちょっとした不快感でも、毎日の生活の中で積み重なると大きなストレスになります。
「こんなことで相談していいのかな…」と思わず、気になることがあればぜひお気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた対策で、快適な毎日を取り戻しましょう!