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2023.04.18 ブログ

歯の生える時期について

産まれたときには歯が生えていなかった赤ちゃんも、成長とともに乳歯が生え、やがて永久歯へと生え変わります。

今回は、歯の生える時期と、注意が必要な生え方についてお話ししていきます。

乳歯の生える時期

乳歯は、生後6ヶ月頃から生えはじめ、3歳頃までに生え揃うといわれています。

乳歯の生える時期には個人差があるため、時期や順番が多少前後しても問題はありません。

早い子もいれば遅い子もいるので、参考程度に留め、あまり神経質にならないようにしましょう。

6ヶ月頃、下の前歯2本が生え、その次に上の前歯2本が生えてきます。

1歳頃、上下4本ずつ、合わせて8本の前歯が生え揃います。

1歳6ヶ月頃、手前の奥歯や犬歯がどんどん生えていきます。

2歳頃、一番奥の歯が生え、3歳ですべて生え揃う、という流れです。

乳歯はすべて生え揃うと上下10本ずつ、合わせて20本になります。

1歳半になっても前歯が生えてこない、4歳になっても生え揃わないなど、目安の時期より1年経っても生えてこない場合は、歯科で診てもらいましょう。

永久歯の生える時期

6歳頃から12歳頃にかけて、乳歯から永久歯へと生え変わります。

6歳頃から、下の前歯が乳歯から永久歯へと生え変わり、乳歯のさらに奥から6才臼歯(第一大臼歯)が生えてきます。

その後は基本的には前歯から奥歯へと順に生え変わっていき、12歳頃に6才臼歯のさらに奥から第二大臼歯が生えてきて、14歳頃までには親知らず以外の永久歯が生え揃います。

永久歯は、乳歯から生え変わった20本と、あらたに生えてくる奥歯が8本、合わせて28本になります。

乳歯と同様に、永久歯も生える時期や順番は個人差が大きいので、あまり神経質になる必要はありません。

目安の時期より半年経っても生え変わらなかったり、乳歯が抜けたのに永久歯が生えてこなかったり、なにか気になることがある場合には、歯科で相談しましょう。

矯正治療の必要がある生え方とは?

矯正治療は、見た目の美しさのためにするもの、と考えている方も少なくありません。

実際には、おくちの機能を整える必要がある場合にも用いることがあります。

・上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の前歯が前に突き出ている、いわゆる「出っ歯」の形です。

日本人に比較的多く、前歯で噛み切りにくかったり、口呼吸を促したりします。

・下顎前突(かがくぜんとつ)

下の前歯が前に突き出ている、いわゆる「受け口」の形です。

あごがしゃくれたように見え、コンプレックスに感じやすく、噛み合わせの悪さから歯や歯ぐきを傷つける恐れがあります。

・空隙歯列(くうげきしれつ)

歯と歯の間が肉眼でわかるほど開いている、いわゆる「すきっ歯」の形です。

食べたものが詰まりやすかったり、息が漏れるため発音がうまくできなかったりします。

・開咬(かいこう)

奥歯で噛み合わせたとき、上下の前歯に隙間ができる状態です。

前歯で噛み切れない、口呼吸になりやすい、発音しにくいなどの症状があります。

・叢生(そうせい)

歯と歯が重なり合って、ガタガタに生えている状態です。

日本人に比較的多く、清掃しにくいため不衛生になりやすく、噛み合わせにも問題があることが多いです。

・過蓋咬合(かがいこうごう)

噛み合わせが深く、奥歯で噛み合わせると下の前歯がほぼ見えない状態です。

歯ぐきを傷つける可能性があったり、奥歯への負担が大きく歯を傷める可能性があります。

矯正治療は、始める時期によって治療方法や治療にかかる期間、費用もさまざまです。

治療を開始する時期が早ければ早いほど選択肢が増やせます。

なにか気になることがあれば、はやめに歯科医院で診てもらいましょう。