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2023.08.08 ブログ

補綴治療について

歯を失ってしまったとき、どうやって補うか考えたことはありますか?

今回は、補綴治療について、お話しします。

補綴治療とは

補綴治療とは、むし歯や外傷・歯周病の進行などで歯を失った部分に、人工の歯を入れて噛む機能や見た目を補う治療のことをいいます。

主な補綴方法として、入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントの3つが挙げられます。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

入れ歯(義歯)

入れ歯には、歯を失った部分だけ入れる『部分入れ歯』と、すべての歯を失ったときに作られる『総入れ歯』があります。

部分入れ歯には、ご自身の歯に固定するための留め具がついているのが特徴です。

総入れ歯は、すべて樹脂で作られており、粘膜に吸着させることで外れにくくなっています。

ブリッジやインプラントとのもっとも大きな違いは、『外して清掃する必要がある』というところです。

外す手間や、見た目に留め具が目立つというデメリットに目が行きがちですが、入れ歯はもっとも侵襲性の低い治療として知られています。

侵襲性が低いとは、簡単にいうと治療による身体への負担が少ない、という意味です。

歯を削る量は、留め具をかけるために一層削る程度ですし、インプラントのような外科処置も必要ありません。

保険外にはなりますが、留め具の目立ちにくい入れ歯もあります。

見た目で悩んでいる方は、ぜひご相談くださいね。

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の周りの歯を削って土台とし、連結した被せ物を入れる治療です。

保険内で、治療後の違和感を極力なくしたいと思うなら、ブリッジが良いでしょう。

入れ歯のように着脱する必要もないですし、自分の歯のように自然に噛むことができます。

ブリッジにしようと思ったとき、注意していただきたいのは、天然歯を土台にするために大きく削ることになる、という点です。

失った歯のために、治療経験のない天然歯を大きく削るのは大きなデメリットといえます。

また、入れ歯やインプラントと違い、残っている歯が少ないとブリッジが入れられないこともあるので、まずは一度ご相談いただくのがよいかもしれません。

インプラント

インプラントとは、人工の歯の土台を外科的に埋め込み、それに対して被せ物をする治療になります。

見た目の美しさや天然歯と同じように噛むことができる点がインプラントの魅力です。

3つの補綴方法のなかでもっとも天然歯に近いのが、インプラントといえるでしょう。

インプラントは、骨の中に埋め込む必要があるため、外科処置が必要になります。

骨がしっかりしている必要があるので、骨粗鬆症の人や骨密度の低い人などはしっかり相談したうえで治療をしましょう。

持病のある人も、安心して治療をすすめるためにきちんと相談してくださいね。

保険が適用されないため、高額になりやすいインプラントですが、インプラントの取り入れ方にはさまざまな方法があり、インプラントブリッジやインプラントオーバーデンチャーといった特殊な使い方でコストを抑えることもあります。

まずは、ご希望を聞かせていただければ幸いです。

番外編:歯の移植

少し特殊な例になりますが、親知らずなどを移植して失った歯の代わりにすることもあります。

ご自身の歯を移植するので、きちんと定着すれば元々の歯のようにしっかり噛めるようになります。

移植できるかどうかは、残った歯の状態や歯を失った場所の状態など見極める必要があるため、興味のある方はお気軽にご相談ください。

失った歯をどのように補うか、少しイメージできたでしょうか?

早めに補うことで、他の歯を守ることにも繋がります。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。