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2025.08.17 ブログ

インプラント治療とは?メリット・デメリット・入れ歯との違い

はじめに

歯を失ってしまったとき、多くの方が悩むのが「その後どうするか」です。従来は入れ歯やブリッジが主流でしたが、近年は「インプラント治療」を選ばれる方が増えています。
しかし、患者さんの多くは「手術が怖い」「どれくらい持つの?」「入れ歯とどう違うの?」といった不安や疑問を抱えています。

そこで今回は、インプラント治療の基本的な仕組みから、メリット・デメリット、そして入れ歯との違いについて、京都府木津川市のさがなかの歯医者さん やまもとがわかりやすく解説します。


インプラント治療とは?

インプラント治療とは、失った歯の部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。
チタン製のインプラント体は骨と強固に結合する性質があり、天然歯に近い噛み心地と見た目を再現できます。

インプラントの構造

  1. インプラント体(人工歯根)
    顎の骨に埋め込むチタン製のネジ。歯の根の役割を担います。
  2. アバットメント
    インプラント体と人工歯をつなぐパーツ。
  3. 上部構造(人工歯)
    見える部分。セラミックなどの素材を用いて自然な見た目に仕上げます。

インプラントのメリット

インプラントには、入れ歯やブリッジにはない大きな利点があります。

① 天然歯に近い噛み心地

しっかりと骨に固定されるため、まるで自分の歯のように噛むことができます。硬いものでも安心して食べられるのは大きな魅力です。

② 見た目が自然

セラミックなどを用いることで、周囲の歯と調和した自然な見た目に仕上がります。前歯の治療でも自信を持って笑えるようになります。

③ 周囲の歯に負担をかけない

ブリッジは隣の健康な歯を削って支台にしますが、インプラントは独立して機能するため、周囲の歯を守れるのが特徴です。

④ 骨がやせにくい

歯を失うと顎の骨は次第に痩せていきます。インプラントは骨に力を伝えるため、骨吸収の進行を抑える効果が期待できます。


インプラントのデメリット

もちろんインプラントにも注意点やリスクはあります。

① 外科手術が必要

顎の骨に穴を開けて埋め込むため、どうしても手術が必要になります。持病や骨量によっては治療が難しい場合もあります。

② 治療期間が長い

骨とインプラントが結合するのを待つ必要があるため、一般的に数か月〜半年程度かかります。

③ 費用が高い

保険適用外の自由診療となるため、1本数十万円程度が相場です。費用面のハードルは入れ歯やブリッジに比べて高いと言えます。

④ メンテナンスが必須

インプラントは虫歯にはなりませんが、**インプラント周囲炎(歯周病のような病気)**になることがあります。セルフケアと定期検診を怠ると寿命が短くなります。


入れ歯との違い

では、従来の治療法「入れ歯」と比べた場合、どのような違いがあるのでしょうか。

① 装着感

  • 入れ歯:違和感が強く、外れる不安がある。
  • インプラント:固定されているため、ほぼ天然歯と同じ感覚。

② 見た目

  • 入れ歯:金属バネが見えることがある。
  • インプラント:セラミックで自然な仕上がり。

③ 噛む力

  • 入れ歯:約30〜40%程度まで回復。
  • インプラント:ほぼ天然歯に近い咀嚼力。

④ 周囲の歯への影響

  • 入れ歯:バネをかける歯に負担がかかる。
  • インプラント:独立しているため、周囲の歯を守れる。

インプラント治療の流れ

実際に治療を行う場合の基本的なステップをご紹介します。

  1. 初診・カウンセリング
    レントゲンやCTで骨の状態を確認。治療計画を立てます。
  2. 一次手術(インプラント埋入)
    顎の骨にインプラント体を埋め込みます。
  3. 治癒期間
    数か月かけて骨とインプラントが結合するのを待ちます。
  4. 二次手術・アバットメント装着
    連結部分を取り付けます。
  5. 上部構造の装着
    人工歯をセットして完了。
  6. 定期メンテナンス
    長持ちさせるためには、3〜6か月ごとのチェックが必要です。

インプラントが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 健康な方で、顎の骨量が十分にある
  • 入れ歯の違和感が強い
  • 見た目を自然に仕上げたい
  • 他の歯を削りたくない

向いていない人

  • 重度の糖尿病や心疾患がある
  • 骨が極端に少ない(骨造成で対応できる場合もあり)
  • 喫煙習慣が強い
  • メンテナンスに通えない方

まとめ

インプラント治療は、入れ歯やブリッジに比べて見た目も機能も天然歯に近く、長期的に満足度の高い治療法です。
一方で、外科手術が必要であったり、費用が高いといったデメリットもあります。

大切なのは、「自分に合った治療法を選ぶこと」。
さがなかの歯医者さん やまもとでは、患者さん一人ひとりの生活習慣や健康状態を踏まえ、インプラントを含めた最適な治療方法をご提案しています。

「入れ歯とインプラント、どちらがいいの?」と悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。