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2025.08.10 ブログ

インプラントは何年もつ?長持ちさせるためのメンテナンス方法

はじめに

インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を回復させるための有力な選択肢です。天然歯に近い噛み心地や見た目の自然さから、多くの患者さんに選ばれています。
しかし、インプラントは「入れたら一生安心」というわけではありません。実は、メンテナンス次第で寿命が大きく変わります。
今回は、インプラントの平均寿命、長持ちさせるためのポイント、日常生活での注意点について、さがなかの歯医者さん やまもとが詳しく解説します。


インプラントの平均寿命はどれくらい?

一般的に、インプラントは15〜20年程度の使用実績が多く報告されています。
しかしこれはあくまで平均値。実際には、20年以上問題なく使えている方も多くいますし、反対に数年でトラブルになるケースもあります。
寿命を左右する大きな要因は以下の通りです。

  • 手術の精度と骨の状態
  • 噛み合わせのバランス
  • 日常の歯磨き習慣
  • 定期的なメンテナンスの有無
  • 喫煙や全身疾患の影響

長持ちさせるための3つの重要ポイント

① 定期検診とプロのクリーニング

インプラント周囲は、天然歯と違って血管や歯根膜がないため、一度細菌感染すると進行が早いのが特徴です。
そのため、3〜6か月に1回の定期検診で、歯科衛生士によるプロのクリーニングを受けることが重要です。
当院では、専用のチタン対応器具を使い、インプラントに傷をつけずに汚れを除去します。


② 自宅での正しいセルフケア

インプラントは天然歯以上に歯垢コントロールが重要です。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを組み合わせることで、インプラント周囲炎のリスクを減らせます。
特に歯間ブラシは、ワイヤー部分が金属のものよりも、ナイロンコートタイプを使うとインプラント表面を傷つけにくくなります。


③ 噛み合わせのチェック

年月が経つと、歯のすり減りや歯並びの変化により噛み合わせが変化します。
噛み合わせが強く当たると、インプラントや周囲の骨に過剰な力がかかり、寿命を縮める原因になります。
定期検診時には、噛み合わせのチェックと調整も行います。


インプラントを傷める生活習慣

  • 喫煙:血流が悪くなり、インプラント周囲炎のリスク増加
  • 夜間の歯ぎしり・食いしばり:マウスピースで対策可能
  • 硬すぎる食べ物の習慣:氷や硬い煎餅などは避ける
  • 口腔乾燥:唾液が少ないと細菌増殖が進みやすい

インプラント周囲炎とは?

インプラントを失う大きな原因のひとつがインプラント周囲炎です。
これは、天然歯の歯周病と似ていますが、進行が速く、骨吸収が一気に進むことがあります。
症状としては…

  • 歯ぐきの腫れや出血
  • 噛んだときの違和感や痛み
  • インプラントの動揺

早期発見・早期治療が鍵になるため、違和感を感じたらすぐに受診しましょう。


当院でのインプラントメンテナンス体制

さがなかの歯医者さん やまもとでは、インプラントを長く快適に使っていただくために、以下の体制を整えています。

  1. 専用チタン対応器具でのクリーニング
  2. 噛み合わせチェックと微調整
  3. 口腔内写真による経過観察
  4. 必要に応じた歯科用CTによる骨状態確認
  5. セルフケア指導と歯ブラシ・歯間ブラシの選び方アドバイス

まとめ

インプラントは、適切なメンテナンスと生活習慣の見直しによって、20年以上使うことも可能です。
逆に、ケアを怠れば数年でダメになってしまうこともあります。
天然歯と同じく、「治療して終わり」ではなく、「治療してからがスタート」という意識を持ちましょう。

インプラントをできるだけ長く使いたい方は、ぜひ定期的に「さがなかの歯医者さん やまもと」にご相談ください。