
2025.07.06 ブログ
滑舌が悪くなった?舌の筋力低下とその対策を歯医者目線で解説!
こんにちは、京都府木津川市の「さがなかの歯医者さん やまもと」です。
最近、「なんだかしゃべりづらい」「言葉がはっきりしない」と感じたことはありませんか?
それ、実は舌の筋力低下=オーラルフレイルのサインかもしれません。
今回は、舌の筋力と滑舌の関係、そして改善・予防のために今日からできる対策まで、歯科医師の視点でわかりやすく解説します!
■ 「滑舌が悪くなってきた」は“老化”のせいだけじゃない!
年齢を重ねると、全身の筋肉が衰えていきますが、お口の中の筋肉も同様に衰えます。
その中でもとくに重要なのが「舌の筋力」です。
舌は、食事を飲み込むときや、話すとき、さらには呼吸のコントロールなど、さまざまな働きを担っています。
その舌の動きが衰えると、次のような変化が現れることがあります:
- 言葉が聞き取りにくくなる(特に「さしすせそ」「らりるれろ」など)
- 話すスピードがゆっくりになってきた
- 話すのが面倒に感じる
- 食事中にむせやすい
- 舌を動かすとすぐ疲れる
これらは「滑舌の問題」ではなく、舌を動かす筋力=舌圧(ぜつあつ)の低下によって起こる現象です。
■ 舌の筋力「舌圧」とは?どれぐらいあればいいの?
舌圧とは、舌が口蓋(上あご)を押す力のことを指します。
この数値が下がると、食べ物をうまく飲み込めなかったり、発音が不明瞭になったりします。
成人では、通常30kPa(キロパスカル)以上が正常とされていますが、
高齢になると20kPa以下まで下がってしまうことも珍しくありません。
当院では、舌圧測定器を用いて舌の筋力を数値で把握することも可能です。
客観的なデータをもとに、必要なトレーニングを提案しています。
■ 舌の筋力低下は、こんな方に起こりやすい
- 加齢により筋力全体が落ちている方
- むせやすく、食が細くなってきた方
- 話す機会が減っている方(独居の高齢者、リモートワーク中の方など)
- 柔らかいものばかり食べている方
- 入れ歯の使用が合っていない、もしくは使っていない方
特に、「話す量が減る」と、口や舌の筋力はみるみる落ちてしまいます。
実は、しゃべること自体がトレーニングになっているんです。
■ 今日からできる!舌の筋力トレーニング5選
舌の筋力は、意識的にトレーニングをすることで回復・維持が可能です。
当院でも患者さんにおすすめしている、簡単な「舌トレ」をご紹介します👇
① 舌ぐるぐる体操
口を閉じたまま、舌で歯ぐきをなぞるように円を描く。
右回り10回、左回り10回を1セットに。
→ 頬、舌、唇をまとめて鍛えられます。
② 舌出しトレーニング
舌をゆっくり前に出す・引っ込めるを10回繰り返す。
慣れてきたら「上に向けて出す」「左右に出す」動きもプラス。
③ 発音トレーニング「あいうえお体操」
口を大きく開けて、あ・い・う・え・おをゆっくり発声。
10回ほど繰り返します。
→ 表情筋と舌筋の両方を刺激できます。
④ 舌圧アップ「押し付けトレーニング」
舌の先を上あご(前歯の裏あたり)にグッと押し付けて5秒キープ。
これを10回繰り返す。
→ 舌圧を効果的に鍛えることができます。
⑤ 早口言葉チャレンジ
「生麦 生米 生卵」「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」など、
楽しみながら言葉の滑らかさと舌の動きを訓練できます。
これらは1日5分〜10分程度でできるトレーニングです。
お風呂の中やテレビを見ながらなど、無理なく続けていくことが大切です。
■ 口腔リハビリ・MFT(口腔筋機能療法)もおすすめ
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、
舌や唇、頬の筋力を整える**MFT(口腔筋機能療法)**にも力を入れています。
個別の舌の状態に合わせて、歯科衛生士が丁寧にトレーニングメニューを指導します。
「自分では続けられない」「正しくできているかわからない」という方にもおすすめです。
■ 歯科でできる検査・対策の一例
- 舌圧測定
- 嚥下(飲み込み)機能のチェック
- 発音評価
- 入れ歯の調整や再作製
- 食事・栄養指導
- 定期的な口腔ケア(清掃・筋トレ)
オーラルフレイルの入り口にある「舌の衰え」を見逃さず、
歯科医師と歯科衛生士がチームでサポートいたします。
■ 最後に:しゃべること、食べることは「人生の楽しみ」
舌の筋力は、「人生の質」を支える大切な要素です。
会話がはっきり聞き取れ、笑顔で食事ができることは、心と体の健康の源。
「最近しゃべりづらい」「飲み込みにくい気がする」
そんなサインを感じたら、どうか遠慮なくご相談ください。
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、
患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた、丁寧なケアと予防プランをご提供しています。
あなたの“舌”は、まだまだ元気に動けます!
今日から一緒に、お口の健康習慣を始めてみませんか?
こんにちは、京都府木津川市の「さがなかの歯医者さん やまもと」です。
最近、「なんだかしゃべりづらい」「言葉がはっきりしない」と感じたことはありませんか?
それ、実は舌の筋力低下=オーラルフレイルのサインかもしれません。
今回は、舌の筋力と滑舌の関係、そして改善・予防のために今日からできる対策まで、歯科医師の視点でわかりやすく解説します!
■ 「滑舌が悪くなってきた」は“老化”のせいだけじゃない!
年齢を重ねると、全身の筋肉が衰えていきますが、お口の中の筋肉も同様に衰えます。
その中でもとくに重要なのが「舌の筋力」です。
舌は、食事を飲み込むときや、話すとき、さらには呼吸のコントロールなど、さまざまな働きを担っています。
その舌の動きが衰えると、次のような変化が現れることがあります:
- 言葉が聞き取りにくくなる(特に「さしすせそ」「らりるれろ」など)
- 話すスピードがゆっくりになってきた
- 話すのが面倒に感じる
- 食事中にむせやすい
- 舌を動かすとすぐ疲れる
これらは「滑舌の問題」ではなく、舌を動かす筋力=舌圧(ぜつあつ)の低下によって起こる現象です。
■ 舌の筋力「舌圧」とは?どれぐらいあればいいの?
舌圧とは、舌が口蓋(上あご)を押す力のことを指します。
この数値が下がると、食べ物をうまく飲み込めなかったり、発音が不明瞭になったりします。
成人では、通常30kPa(キロパスカル)以上が正常とされていますが、
高齢になると20kPa以下まで下がってしまうことも珍しくありません。
当院では、舌圧測定器を用いて舌の筋力を数値で把握することも可能です。
客観的なデータをもとに、必要なトレーニングを提案しています。
■ 舌の筋力低下は、こんな方に起こりやすい
- 加齢により筋力全体が落ちている方
- むせやすく、食が細くなってきた方
- 話す機会が減っている方(独居の高齢者、リモートワーク中の方など)
- 柔らかいものばかり食べている方
- 入れ歯の使用が合っていない、もしくは使っていない方
特に、「話す量が減る」と、口や舌の筋力はみるみる落ちてしまいます。
実は、しゃべること自体がトレーニングになっているんです。
■ 今日からできる!舌の筋力トレーニング5選
舌の筋力は、意識的にトレーニングをすることで回復・維持が可能です。
当院でも患者さんにおすすめしている、簡単な「舌トレ」をご紹介します👇
① 舌ぐるぐる体操
口を閉じたまま、舌で歯ぐきをなぞるように円を描く。
右回り10回、左回り10回を1セットに。
→ 頬、舌、唇をまとめて鍛えられます。
② 舌出しトレーニング
舌をゆっくり前に出す・引っ込めるを10回繰り返す。
慣れてきたら「上に向けて出す」「左右に出す」動きもプラス。
③ 発音トレーニング「あいうえお体操」
口を大きく開けて、あ・い・う・え・おをゆっくり発声。
10回ほど繰り返します。
→ 表情筋と舌筋の両方を刺激できます。
④ 舌圧アップ「押し付けトレーニング」
舌の先を上あご(前歯の裏あたり)にグッと押し付けて5秒キープ。
これを10回繰り返す。
→ 舌圧を効果的に鍛えることができます。
⑤ 早口言葉チャレンジ
「生麦 生米 生卵」「赤巻紙 青巻紙 黄巻紙」など、
楽しみながら言葉の滑らかさと舌の動きを訓練できます。
これらは1日5分〜10分程度でできるトレーニングです。
お風呂の中やテレビを見ながらなど、無理なく続けていくことが大切です。
■ 口腔リハビリ・MFT(口腔筋機能療法)もおすすめ
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、
舌や唇、頬の筋力を整える**MFT(口腔筋機能療法)**にも力を入れています。
個別の舌の状態に合わせて、歯科衛生士が丁寧にトレーニングメニューを指導します。
「自分では続けられない」「正しくできているかわからない」という方にもおすすめです。
■ 歯科でできる検査・対策の一例
- 舌圧測定
- 嚥下(飲み込み)機能のチェック
- 発音評価
- 入れ歯の調整や再作製
- 食事・栄養指導
- 定期的な口腔ケア(清掃・筋トレ)
オーラルフレイルの入り口にある「舌の衰え」を見逃さず、
歯科医師と歯科衛生士がチームでサポートいたします。
■ 最後に:しゃべること、食べることは「人生の楽しみ」
舌の筋力は、「人生の質」を支える大切な要素です。
会話がはっきり聞き取れ、笑顔で食事ができることは、心と体の健康の源。
「最近しゃべりづらい」「飲み込みにくい気がする」
そんなサインを感じたら、どうか遠慮なくご相談ください。
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、
患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた、丁寧なケアと予防プランをご提供しています。
あなたの“舌”は、まだまだ元気に動けます!
今日から一緒に、お口の健康習慣を始めてみませんか?