
2025.04.06 ブログ
歯を失わないために今できること
歳を重ねても、自分の歯でしっかり噛める幸せ。それは誰もが望む未来ですよね。ところが、日本人の平均残存歯数は年齢とともに急速に減少していきます。実は、歯を失う主な原因は「むし歯」と「歯周病」。しかし、これらは“予防できる病気”でもあるのです。
今回は、歯を失わないために、今からできることについて詳しくお伝えします。未来の健康な歯のために、今日から始められるヒントが満載です。
1. 歯を失う主な原因とは?
歯を失う原因はさまざまですが、厚生労働省の調査によると、以下の2つがほとんどを占めています。
- 歯周病(約40%)
- むし歯(約30%)
これらは、どちらも口の中の細菌によって引き起こされる「感染症」です。つまり、適切なケアをすれば予防可能なのです。逆に、何もしなければ、知らないうちに進行してしまい、気づいた時には抜歯が必要…というケースも珍しくありません。
2. 毎日のセルフケアの見直し
毎日の歯磨きは、歯を守るための基本中の基本です。しかし、「磨いている」つもりが「磨けていない」ことも多いのが現実。
■ 正しい歯磨きのポイント
- 1日2〜3回、最低でも朝と寝る前に磨く
- 1回3分以上かけて丁寧に
- 歯と歯茎の境目を意識する
- 力を入れすぎず、優しく磨く
また、歯ブラシだけでは取りきれない汚れもあります。歯間ブラシやデンタルフロスの併用もおすすめです。
3. 定期的なプロフェッショナルケア
どんなに丁寧に歯を磨いても、歯石や細菌のかたまり(バイオフィルム)は少しずつ溜まっていきます。これを放置すると、歯周病のリスクが高まります。
■ 歯科医院でできること
- 定期的なクリーニング(PMTC)
- むし歯・歯周病の早期発見・早期治療
- 唾液検査や細菌検査によるリスクチェック
- 正しい歯磨き指導(TBI)
3〜6ヶ月に1回の定期検診を習慣にすることで、将来のリスクを大きく減らせます。
4. 食生活の見直しも重要
歯を失わないためには、何を食べるかも重要です。特に注意したいのが「砂糖の摂取量」。砂糖はむし歯菌のエサになり、酸をつくって歯を溶かします。
■ 歯にやさしい食習慣のポイント
- 甘いものは「だらだら食べ」せず、時間を決めて
- 食後には水かお茶で口をゆすぐ
- よく噛んで食べる(唾液の分泌が増え、歯を守る)
また、カルシウムやビタミンC、マグネシウムなど歯や歯茎に良い栄養素を意識して摂ることも効果的です。
5. 喫煙と歯の健康の関係
たばこは歯周病の大きなリスク要因の一つです。ニコチンやタールが血流を悪くし、歯茎の炎症や治癒の妨げになります。また、免疫機能も低下し、細菌と戦えなくなります。
喫煙者の歯周病リスクは非喫煙者の2〜6倍とも言われています。歯を守りたい方には、禁煙が強く推奨されます。
6. 歯を失うとどうなる?
歯を失ってしまった場合、次のような影響が出てきます。
- 噛みにくくなり、消化機能が低下する
- 顔の輪郭が変わり、老けて見える
- 発音がしづらくなる
- 他の歯への負担が増え、ドミノ倒しのように抜けやすくなる
つまり、1本の歯の喪失が、全身の健康や生活の質(QOL)にまで関わるのです。
7. 「今からでも遅くない」が合言葉!
歯を守るために必要なのは、「年齢に関係なく、今から始める」ことです。歯周病もむし歯も、初期段階なら簡単な処置で改善できます。放置することで抜歯に繋がるだけでなく、治療も大がかりになってしまいます。
まとめ:未来の歯の健康は、今日の行動から
歯は一度失うと、元には戻りません。でも逆に言えば、今日から意識すれば、大切な歯を長く守っていけるということです。
- 毎日のセルフケアを丁寧に
- 歯科医院での定期メンテナンス
- 食習慣の見直し
- 禁煙の検討
小さな積み重ねが、将来の「歯の資産」になります。
私たち歯科医院では、患者さん一人ひとりが歯を守るためにできることを、全力でサポートしています。お気軽にご相談ください!
歳を重ねても、自分の歯でしっかり噛める幸せ。それは誰もが望む未来ですよね。ところが、日本人の平均残存歯数は年齢とともに急速に減少していきます。実は、歯を失う主な原因は「むし歯」と「歯周病」。しかし、これらは“予防できる病気”でもあるのです。
今回は、歯を失わないために、今からできることについて詳しくお伝えします。未来の健康な歯のために、今日から始められるヒントが満載です。
1. 歯を失う主な原因とは?
歯を失う原因はさまざまですが、厚生労働省の調査によると、以下の2つがほとんどを占めています。
- 歯周病(約40%)
- むし歯(約30%)
これらは、どちらも口の中の細菌によって引き起こされる「感染症」です。つまり、適切なケアをすれば予防可能なのです。逆に、何もしなければ、知らないうちに進行してしまい、気づいた時には抜歯が必要…というケースも珍しくありません。
2. 毎日のセルフケアの見直し
毎日の歯磨きは、歯を守るための基本中の基本です。しかし、「磨いている」つもりが「磨けていない」ことも多いのが現実。
■ 正しい歯磨きのポイント
- 1日2〜3回、最低でも朝と寝る前に磨く
- 1回3分以上かけて丁寧に
- 歯と歯茎の境目を意識する
- 力を入れすぎず、優しく磨く
また、歯ブラシだけでは取りきれない汚れもあります。歯間ブラシやデンタルフロスの併用もおすすめです。
3. 定期的なプロフェッショナルケア
どんなに丁寧に歯を磨いても、歯石や細菌のかたまり(バイオフィルム)は少しずつ溜まっていきます。これを放置すると、歯周病のリスクが高まります。
■ 歯科医院でできること
- 定期的なクリーニング(PMTC)
- むし歯・歯周病の早期発見・早期治療
- 唾液検査や細菌検査によるリスクチェック
- 正しい歯磨き指導(TBI)
3〜6ヶ月に1回の定期検診を習慣にすることで、将来のリスクを大きく減らせます。
4. 食生活の見直しも重要
歯を失わないためには、何を食べるかも重要です。特に注意したいのが「砂糖の摂取量」。砂糖はむし歯菌のエサになり、酸をつくって歯を溶かします。
■ 歯にやさしい食習慣のポイント
- 甘いものは「だらだら食べ」せず、時間を決めて
- 食後には水かお茶で口をゆすぐ
- よく噛んで食べる(唾液の分泌が増え、歯を守る)
また、カルシウムやビタミンC、マグネシウムなど歯や歯茎に良い栄養素を意識して摂ることも効果的です。
5. 喫煙と歯の健康の関係
たばこは歯周病の大きなリスク要因の一つです。ニコチンやタールが血流を悪くし、歯茎の炎症や治癒の妨げになります。また、免疫機能も低下し、細菌と戦えなくなります。
喫煙者の歯周病リスクは非喫煙者の2〜6倍とも言われています。歯を守りたい方には、禁煙が強く推奨されます。
6. 歯を失うとどうなる?
歯を失ってしまった場合、次のような影響が出てきます。
- 噛みにくくなり、消化機能が低下する
- 顔の輪郭が変わり、老けて見える
- 発音がしづらくなる
- 他の歯への負担が増え、ドミノ倒しのように抜けやすくなる
つまり、1本の歯の喪失が、全身の健康や生活の質(QOL)にまで関わるのです。
7. 「今からでも遅くない」が合言葉!
歯を守るために必要なのは、「年齢に関係なく、今から始める」ことです。歯周病もむし歯も、初期段階なら簡単な処置で改善できます。放置することで抜歯に繋がるだけでなく、治療も大がかりになってしまいます。
まとめ:未来の歯の健康は、今日の行動から
歯は一度失うと、元には戻りません。でも逆に言えば、今日から意識すれば、大切な歯を長く守っていけるということです。
- 毎日のセルフケアを丁寧に
- 歯科医院での定期メンテナンス
- 食習慣の見直し
- 禁煙の検討
小さな積み重ねが、将来の「歯の資産」になります。
私たち歯科医院では、患者さん一人ひとりが歯を守るためにできることを、全力でサポートしています。お気軽にご相談ください!