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2024.04.16 ブログ

むし歯治療の順番について

むし歯の治療をするにあたり、「どんなことをするんだろう」「どんな状態なんだろう」と不安を感じていませんか?早い段階でむし歯の治療を行うことで、歯や歯の神経を保存できる可能性がぐっと高くなります。

今回は、むし歯治療の順番について、お話しします。

むし歯の進行度による分類

むし歯は、その進行具合によって5つの段階に分類することができます。

それぞれの内容について、詳しくご紹介します。

CO:むし歯になりかけの歯

COは「要観察歯」とも呼ばれ、まだ治療は必要ないけれども今後注意が必要な歯、を表しています。むし歯は、歯が酸により溶かされる病気です。穴は開いていないけれど、少し溶けはじめているような状態ですので、丁寧にブラッシングをしたり、フッ素で歯質を強化したりして様子をみます。

C1:ごく初期のむし歯

C1は、歯の表面にある最も硬い「エナメル質」が溶かされ始めている状態をいいます。痛みはまだ感じないことがほとんどで、むし歯になっている部分を削りとり、つめ物をする治療で済む場合が多いです。

C2:象牙質まで到達したむし歯

C2は、エナメル質よりも内側にある「象牙質」にまでむし歯が到達した状態です。このころから痛みを感じはじめる場合があります。冷たいもの・甘いものがしみる、歯に穴が開いているなど、自覚症状がでてきます。

C3:神経まで到達したむし歯

C3は、むし歯が象牙質を超え、神経まで到達した状態です。冷たいもの・熱いもので強くしみるようになり、なにもしていなくてもズキンズキンとすることもあります。歯が大きく欠けたり、穴が開いたりすることで発覚することも多いです。

C4:根の部分しか残らないようなむし歯

C4は、むし歯がかなり進行して、歯の根の部分だけが残っている状態です。冷たいもの・熱いものでしみる程度が強くなったり、ズキズキがより強くなることもあります。進行しすぎると、神経が完全に死んでしまい痛みがなくなることもあります。

歯を修復するためのCR・インレー・クラウンはそれぞれどんなもの?

むし歯の治療を行うとき、主に用いられる材料は次の通りです。

・CR(コンポジットレジン)

・インレー

・クラウン

それぞれ、簡単に紹介します。

CR(コンポジットレジン)

CRを用いたむし歯治療では、むし歯になっている部分を削り、CRと呼ばれる樹脂を流し込んで光で固めます。歯を削る量が少なくて済むということがメリットです。比較的小さいむし歯の修復に使用されます。

インレー

インレーを用いたむし歯治療では、むし歯を取り除いたら形を整え、型を取ります。型取りをしたものから詰め物(インレー)を作製し、セットしたら治療終了です。奥歯の小さいむし歯の修復に使用されます。

クラウン

クラウンを用いたむし歯治療では、むし歯を取り除いたら歯を一回り小さく削り、型を取ります。型取りをしたものから被せ物(クラウン)を作製し、セットしたら治療終了です。比較的大きいむし歯の修復に使用されます。

どんなときに神経の処置が必要になる?

歯の神経にまで細菌感染が起こっている場合、神経を取り除く必要があります。むし歯が進行して歯の神経まで到達している場合には、神経を残せなくなるので、そうなる前に治療をしておくのが理想です。

抜歯しなければいけないむし歯とは?

歯がほとんど崩壊し、保存が不可能な場合には抜歯する必要があります。また、神経の処置をしても改善が見られない場合にも、抜歯を検討します。むし歯と歯周病は併発することも多く、歯周病により歯を支える骨がしっかりと残っていない場合にも、抜歯となる可能性が高いです。

むし歯は早めに治療しましょう!

むし歯は進行すればするほど、治療に時間と手間がかかります。なるべく早い段階で治療を開始し、手遅れにならないよう気を付けましょう!