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2023.06.21 ブログ

マウスピースについて

近年、マウスピースといえば「マウスピース矯正」が人気ですね。

歯科で取り扱うマウスピースには、審美だけでなくおくちの機能を守るためのものもあります。

そこで今回は、おくちの機能を守るためのマウスピースについて、お話しします。

顎関節症とマウスピース

「顎関節症」とは、アゴの関節の機能障害を表します。

「おくちを大きく開けたら、アゴかガクッとなる」とか、「大きく口を開く事ができない」といった症状で顎関節症の相談に来られる方が多いです。

この症状は、アゴの関節の位置が正常ではなくなることが原因で引き起こされます。

例えば、いつも片側で頬杖をつく癖があるとか、歯ぎしりや食いしばりの癖があるとか、アゴの関節に負担がかかる生活をしているとなりやすいと考えられています。

この生活する上での癖を、ご自身の努力だけでなくすことは非常に難しいです。

症状が酷くなると、口がほとんど開けられないなど、生活に支障が出てくるケースもあります。

そこでマウスピースを作り、顎の関節やその周りにある筋肉の疲労を緩和する、というのが顎関節症のマウスピース療法です。

顎関節症のマウスピースは歯科医院で歯型を取って作成し、睡眠時に装着します。

睡眠時の食いしばりや歯ぎしりで歯やアゴにかかる負担は、なんと約60kgともいわれています。

朝起きたとき、アゴがだるかったり、なんとなく開けづらいなど気になる症状があれば、早めに歯科医院で相談してみましょう。

マウスピースで咬耗(こうもう)予防!

咬耗とは、歯ぎしりや食いしばりによって歯がすり減ってしまうことを指します。

歯ぎしりや食いしばりは、アゴへの負担だけでなく、擦れ合う歯の負担にもなります。

歯や歯ぐきの痛みの原因は、むし歯や歯周病によるものだと思っていませんか?

実際には、歯ぎしりや食いしばりにより歯への負担が強くかかることで引き起こされることも多いです。

強い力が加わっている場合には、歯が割れたり、欠けたりすることもありますし、歯を支える組織(歯ぐきやアゴの骨など)や、歯の神経が弱ってしまうこともあります。

歯ぎしりや食いしばりがあるときには、マウスピースをつけて歯と歯が擦れてすり減ってしまう(咬耗する)のを防いであげましょう。

咬耗している歯は、でこぼこが少なくツルっとしているのが特徴です。

さらに進行すると、歯の中央(象牙質が露出してきた部分)のみ窪んだようなかたちになってきます。

象牙質は柔らかくすり減りやすいので、気付いたら早めに対処するようにしましょう。

マウスピースの種類(ソフト・ハード)

マウスピースは、その硬さで2つの種類に分けることができます。

ソフトタイプとハードタイプのそれぞれの特徴をみていきましょう。

ソフトタイプは、装着の違和感が少ないので、比較的慣れやすいといわれています。

加工もしやすく、装着後に不具合など修正が必要なときにも、簡単に調整が可能です。

ただし、素材が柔らかい樹脂なので、歯ぎしりや食いしばりによる圧が強いと破損するおそれがあります。

ハードタイプは、硬い素材で作られているため、穴が開くなどの破損は比較的少ないです。

しかし、違和感がでやすかったり、調整が難しかったり、といったデメリットもあります。

基本的には、歯ぎしりや食いしばりによる力が強い人にはハードタイプをおすすめすることが多いですが、いきなり慣れることができるか不安な方は、ソフトから使用してみることも可能です。

どちらが良いか迷ったら、歯科医院で相談してみましょう。

マウスピースのみでなく、歯科治療での不安・お悩みなどございましたら、お気軽にご相談ください。