
2025.05.19 ブログ
妊娠中に歯医者に行っても大丈夫?
〜安心して受けられる歯科治療とその注意点〜
妊娠中は体も心も大きく変化する時期。
そんな中で、「歯が痛いけど我慢しないといけないのかな…」「歯医者に行って赤ちゃんに影響があったら心配…」と不安に感じている妊婦さんも少なくありません。
実は、妊娠中でも適切な時期・方法を選べば、歯科治療は安心して受けられます。
むしろ、妊娠中だからこそお口のケアをしっかり行うことが、お母さんと赤ちゃんの健康を守ることにもつながるのです。
今回は、妊娠中の歯科治療について、知っておくべきポイントや安全に治療を受けるためのコツを詳しくご紹介します。
なぜ妊娠中はお口のトラブルが起きやすいの?
妊娠中はホルモンバランスの変化や生活習慣の影響で、お口の環境も大きく変わります。
主な原因はこちら:
- 女性ホルモンの増加
→ 歯周病菌が増殖しやすくなり、歯ぐきが腫れやすくなる。
- つわりによる歯みがき不足
→ 嘔吐反射や気分不快のため、歯みがきが不十分になりがち。
- 食生活の変化
→ 間食や酸性の食べ物が増えることで、むし歯リスクが上昇。
- 唾液の量や質の変化
→ 自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなる。
このような背景から、「妊娠性歯肉炎」や「妊娠性エプーリス(歯ぐきのコブ)」といった症状が起きることもあります。
妊娠中に歯科治療を受けるタイミングは?
妊婦さんが安心して歯科治療を受けるには、妊娠の時期(週数)を考慮することが大切です。
■ 妊娠初期(1〜15週)
- 胎児の臓器が形成される大切な時期。
- 緊急処置以外の治療は控えるのが基本。
- 体調が不安定になりやすいので、無理せず様子を見ましょう。
■ 妊娠中期(16〜27週)※おすすめ時期
- 安定期に入り、体調も落ち着きやすくなります。
- 多くの治療(虫歯治療、歯石取り、簡単な抜歯など)がこの時期に可能。
- 長時間の診療やレントゲンも、必要に応じて対応可。
■ 妊娠後期(28週〜出産直前)
- お腹が大きくなり、仰向けでの診療がつらくなることも。
- 出産が近づくため、緊急性のない処置は出産後に延期することが多い。
妊娠中に行える歯科治療とは?
多くの歯科処置は、妊娠中期であれば安全に受けることが可能です。
ただし、以下の点を理解しておくと安心です。
✅ レントゲン撮影
- 防護エプロンを着用すれば、お腹への被曝はほぼゼロ。
- 口の中のX線撮影は赤ちゃんに影響を与えないとされています。
- 必要な場合は我慢せず、正確な診断を受けましょう。
✅ 麻酔の使用
- 歯科で使う局所麻酔(キシロカインなど)は妊娠中も安全性が高いとされています。
- 痛みを我慢することがストレスになるため、必要に応じて使用します。
✅ 投薬(抗生物質・痛み止め)
- 原則として妊婦さんに安全な薬剤を選びます(ペニシリン系、アセトアミノフェンなど)。
- 自己判断で市販薬を飲むより、歯科医から処方されたものを使用する方が安心です。
✅ クリーニング(歯石取り)
- 妊娠中でも問題なく受けられます。
- 妊娠性歯肉炎の予防・改善にも効果的です。
❌ 注意が必要な処置
- 長時間の外科的処置やインプラント手術などは、原則として出産後に行います。
歯科医院に行く前に気をつけたいこと
妊婦さんが安心して診療を受けるためには、事前の準備とコミュニケーションも大切です。
■ 来院前に伝えておくこと
- 妊娠していること(週数や予定日も含めて)
- 持病や服薬中の薬(産科で処方されている薬など)
- つわりの強さや仰向けが苦しいかどうか
■ 予約時間の工夫
- つわりの落ち着いている時間帯(午前中など)に予約するのがおすすめ。
- お腹の張りや疲れやすさも考慮して、短時間で終わる処置を優先してもらいましょう。
妊婦さんによくあるお悩みQ&A
Q:妊娠中に虫歯治療しても赤ちゃんに影響はありませんか?
→いいえ、基本的には治療による影響はありません。むしろ虫歯を放置する方が感染やストレスのリスクになります。
Q:レントゲンが不安です。受けなくても大丈夫?
→歯科用のX線は照射範囲が狭く、お腹への影響はほぼゼロです。必要な場合は安全に撮影可能です。
Q:妊娠中に抜歯することもあるんですか?
→はい。痛みや炎症が強い場合は、妊娠中期に限り抜歯を行うこともあります。無理せず歯科医と相談しながら決めましょう。
Q:妊娠後期でも通院できますか?
→できます。ただし、体調の変化に注意しながら、可能な限り短時間の処置に留めると安心です。
出産前にお口の環境を整えておくメリット
妊娠中の口腔ケアは、お母さんの健康だけでなく、赤ちゃんの健康にもつながるということが近年の研究で分かってきています。
- 妊娠中の重度歯周病は、早産や低体重児のリスクを高める可能性があります。
- 生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防にもつながります(お母さんの口内環境が大切)。
出産後は育児で忙しくなり、通院が難しくなることもあるため、妊娠中のタイミングを活かしたケアがとても大切なのです。
まとめ:妊娠中こそ歯科ケアのタイミング!
「妊娠中は歯医者に行かない方がいい」というのは、もう昔の話です。
現在では、適切な配慮のもとであれば安全に歯科治療を受けることができます。
そして、歯科医院は妊婦さんにとって“怖い場所”ではなく、“赤ちゃんと一緒に健康を守るパートナー”です。
🦷 さがなかの歯医者さん やまもとでは、妊娠中の患者さんにも安心してご来院いただけるよう、
体調に配慮した診療と、無理のない治療プランをご提案しています。
「今治療して大丈夫かな?」「つわりがあって心配…」
そんな時こそ、どうぞお気軽にご相談ください!
〜安心して受けられる歯科治療とその注意点〜
妊娠中は体も心も大きく変化する時期。
そんな中で、「歯が痛いけど我慢しないといけないのかな…」「歯医者に行って赤ちゃんに影響があったら心配…」と不安に感じている妊婦さんも少なくありません。
実は、妊娠中でも適切な時期・方法を選べば、歯科治療は安心して受けられます。
むしろ、妊娠中だからこそお口のケアをしっかり行うことが、お母さんと赤ちゃんの健康を守ることにもつながるのです。
今回は、妊娠中の歯科治療について、知っておくべきポイントや安全に治療を受けるためのコツを詳しくご紹介します。
なぜ妊娠中はお口のトラブルが起きやすいの?
妊娠中はホルモンバランスの変化や生活習慣の影響で、お口の環境も大きく変わります。
主な原因はこちら:
- 女性ホルモンの増加
→ 歯周病菌が増殖しやすくなり、歯ぐきが腫れやすくなる。 - つわりによる歯みがき不足
→ 嘔吐反射や気分不快のため、歯みがきが不十分になりがち。 - 食生活の変化
→ 間食や酸性の食べ物が増えることで、むし歯リスクが上昇。 - 唾液の量や質の変化
→ 自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなる。
このような背景から、「妊娠性歯肉炎」や「妊娠性エプーリス(歯ぐきのコブ)」といった症状が起きることもあります。
妊娠中に歯科治療を受けるタイミングは?
妊婦さんが安心して歯科治療を受けるには、妊娠の時期(週数)を考慮することが大切です。
■ 妊娠初期(1〜15週)
- 胎児の臓器が形成される大切な時期。
- 緊急処置以外の治療は控えるのが基本。
- 体調が不安定になりやすいので、無理せず様子を見ましょう。
■ 妊娠中期(16〜27週)※おすすめ時期
- 安定期に入り、体調も落ち着きやすくなります。
- 多くの治療(虫歯治療、歯石取り、簡単な抜歯など)がこの時期に可能。
- 長時間の診療やレントゲンも、必要に応じて対応可。
■ 妊娠後期(28週〜出産直前)
- お腹が大きくなり、仰向けでの診療がつらくなることも。
- 出産が近づくため、緊急性のない処置は出産後に延期することが多い。
妊娠中に行える歯科治療とは?
多くの歯科処置は、妊娠中期であれば安全に受けることが可能です。
ただし、以下の点を理解しておくと安心です。
✅ レントゲン撮影
- 防護エプロンを着用すれば、お腹への被曝はほぼゼロ。
- 口の中のX線撮影は赤ちゃんに影響を与えないとされています。
- 必要な場合は我慢せず、正確な診断を受けましょう。
✅ 麻酔の使用
- 歯科で使う局所麻酔(キシロカインなど)は妊娠中も安全性が高いとされています。
- 痛みを我慢することがストレスになるため、必要に応じて使用します。
✅ 投薬(抗生物質・痛み止め)
- 原則として妊婦さんに安全な薬剤を選びます(ペニシリン系、アセトアミノフェンなど)。
- 自己判断で市販薬を飲むより、歯科医から処方されたものを使用する方が安心です。
✅ クリーニング(歯石取り)
- 妊娠中でも問題なく受けられます。
- 妊娠性歯肉炎の予防・改善にも効果的です。
❌ 注意が必要な処置
- 長時間の外科的処置やインプラント手術などは、原則として出産後に行います。
歯科医院に行く前に気をつけたいこと
妊婦さんが安心して診療を受けるためには、事前の準備とコミュニケーションも大切です。
■ 来院前に伝えておくこと
- 妊娠していること(週数や予定日も含めて)
- 持病や服薬中の薬(産科で処方されている薬など)
- つわりの強さや仰向けが苦しいかどうか
■ 予約時間の工夫
- つわりの落ち着いている時間帯(午前中など)に予約するのがおすすめ。
- お腹の張りや疲れやすさも考慮して、短時間で終わる処置を優先してもらいましょう。
妊婦さんによくあるお悩みQ&A
Q:妊娠中に虫歯治療しても赤ちゃんに影響はありませんか?
→いいえ、基本的には治療による影響はありません。むしろ虫歯を放置する方が感染やストレスのリスクになります。
Q:レントゲンが不安です。受けなくても大丈夫?
→歯科用のX線は照射範囲が狭く、お腹への影響はほぼゼロです。必要な場合は安全に撮影可能です。
Q:妊娠中に抜歯することもあるんですか?
→はい。痛みや炎症が強い場合は、妊娠中期に限り抜歯を行うこともあります。無理せず歯科医と相談しながら決めましょう。
Q:妊娠後期でも通院できますか?
→できます。ただし、体調の変化に注意しながら、可能な限り短時間の処置に留めると安心です。
出産前にお口の環境を整えておくメリット
妊娠中の口腔ケアは、お母さんの健康だけでなく、赤ちゃんの健康にもつながるということが近年の研究で分かってきています。
- 妊娠中の重度歯周病は、早産や低体重児のリスクを高める可能性があります。
- 生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防にもつながります(お母さんの口内環境が大切)。
出産後は育児で忙しくなり、通院が難しくなることもあるため、妊娠中のタイミングを活かしたケアがとても大切なのです。
まとめ:妊娠中こそ歯科ケアのタイミング!
「妊娠中は歯医者に行かない方がいい」というのは、もう昔の話です。
現在では、適切な配慮のもとであれば安全に歯科治療を受けることができます。
そして、歯科医院は妊婦さんにとって“怖い場所”ではなく、“赤ちゃんと一緒に健康を守るパートナー”です。
🦷 さがなかの歯医者さん やまもとでは、妊娠中の患者さんにも安心してご来院いただけるよう、
体調に配慮した診療と、無理のない治療プランをご提案しています。
「今治療して大丈夫かな?」「つわりがあって心配…」
そんな時こそ、どうぞお気軽にご相談ください!