
2025.09.21 ブログ
歯周病から歯を守る
“沈黙の病気”と呼ばれる歯周病の恐ろしさと対策
はじめに
「虫歯はないのに、なぜ歯が抜けるの?」
そんな疑問を持つ方も多いかと思います。実は、日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。
歯周病は“沈黙の病気”とも呼ばれ、初期にはほとんど自覚症状がなく、気づいたときには進行してしまっているのが特徴です。歯ぐきからの出血や口臭、歯の揺れなどに気づいた頃には、歯を支える骨がすでに大きく溶けていることも少なくありません。
この記事では「歯周病の恐ろしさ」と「歯を残すための具体的な対策」について、わかりやすくご紹介します。
1. 歯周病とは?
歯周病は、歯を支える組織(歯ぐき・歯槽骨)が細菌によって破壊されていく病気です。
主な症状
- 歯ぐきが赤く腫れる
- 歯みがきのときに血が出る
- 口臭が強くなる
- 歯が長く見える(歯ぐきが下がる)
- 歯がぐらつく
虫歯のように「痛み」で気づくことが少ないため、静かに進行していくのが特徴です。
2. なぜ歯周病は恐ろしいのか?
歯周病が怖い理由は、単に「歯を失う」だけではありません。
① 歯を失う最大の原因
日本人が歯を失う原因の約半数は歯周病です。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には自然に歯が抜けてしまいます。
② 全身の健康に影響
近年の研究で、歯周病菌が血流を介して全身に悪影響を及ぼすことがわかってきました。
- 糖尿病の悪化
- 心筋梗塞や脳梗塞のリスク増加
- 認知症との関連
- 低体重児出産や早産のリスク
つまり歯周病は「口の病気」だけにとどまらず、「全身の健康寿命」を縮める危険因子なのです。
3. 歯周病の進行段階
歯周病は段階的に進行します。
- 歯肉炎(初期)
歯ぐきが赤く腫れる、出血する。骨はまだ溶けていない。
- 軽度歯周炎
歯ぐきの腫れが強くなり、歯周ポケットが深くなる。骨が少しずつ溶け始める。
- 中等度歯周炎
歯がぐらつき始め、口臭が強くなる。骨の吸収が進む。
- 重度歯周炎
歯が大きく動き、噛むことが難しくなる。最終的には抜歯が必要になる。
早期発見・早期治療が重要である理由がここにあります。
4. 歯周病を防ぐためにできること
歯周病は生活習慣病の一つです。日常の習慣を整えることで予防・改善が可能です。
ご自宅でのセルフケア
- 毎日の歯みがきを丁寧に(特に就寝前)
- 歯間ブラシやデンタルフロスを活用
- 食生活を整え、喫煙を控える
- 規則正しい生活とストレス管理
歯科医院でのプロケア
- 定期検診(3〜6か月ごと)
- 歯石除去(スケーリング)
- 歯周ポケットの洗浄
- 状態に応じた歯周治療(SRP、外科処置など)
セルフケアとプロのケアを組み合わせることで、歯周病の進行を防ぐことができます。
5. 当院の取り組み
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、歯周病から歯を守るために以下の診療を大切にしています。
- 拡大鏡を使った精密診断
初期の歯周病も見逃さず、早期治療へつなげます。
- 唾液検査によるリスク評価
歯周病菌の多さや唾液の性質を調べ、一人ひとりに合わせた予防プランを作成。
- 歯科衛生士による丁寧なクリーニング
ご自宅で落としきれない歯石やバイオフィルムを徹底的に除去。
- 患者さん参加型の予防
セルフケアの方法を一緒に確認し、継続できる習慣作りをサポートします。
「歯周病だから仕方ない」と諦める必要はありません。適切な治療と予防で、多くの歯は残せます。
まとめ
- 歯周病は日本人が歯を失う最大の原因
- 初期症状が少なく“沈黙の病気”と呼ばれる
- 全身の病気とも深く関わっている
- 早期発見と生活習慣の改善が歯を守るカギ
- 定期検診とプロのケアで予防が可能
大切なのは「気づいたときにすぐ対策を始めること」です。
歯周病は放置すれば確実に進行しますが、正しいケアで進行を止めることができます。
歯を失わず、健康な人生を送るために。
ぜひ一度、当院での歯周病チェックを受けてみてください。
“沈黙の病気”と呼ばれる歯周病の恐ろしさと対策
はじめに
「虫歯はないのに、なぜ歯が抜けるの?」
そんな疑問を持つ方も多いかと思います。実は、日本人が歯を失う原因の第一位は「歯周病」です。
歯周病は“沈黙の病気”とも呼ばれ、初期にはほとんど自覚症状がなく、気づいたときには進行してしまっているのが特徴です。歯ぐきからの出血や口臭、歯の揺れなどに気づいた頃には、歯を支える骨がすでに大きく溶けていることも少なくありません。
この記事では「歯周病の恐ろしさ」と「歯を残すための具体的な対策」について、わかりやすくご紹介します。
1. 歯周病とは?
歯周病は、歯を支える組織(歯ぐき・歯槽骨)が細菌によって破壊されていく病気です。
主な症状
- 歯ぐきが赤く腫れる
- 歯みがきのときに血が出る
- 口臭が強くなる
- 歯が長く見える(歯ぐきが下がる)
- 歯がぐらつく
虫歯のように「痛み」で気づくことが少ないため、静かに進行していくのが特徴です。
2. なぜ歯周病は恐ろしいのか?
歯周病が怖い理由は、単に「歯を失う」だけではありません。
① 歯を失う最大の原因
日本人が歯を失う原因の約半数は歯周病です。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には自然に歯が抜けてしまいます。
② 全身の健康に影響
近年の研究で、歯周病菌が血流を介して全身に悪影響を及ぼすことがわかってきました。
- 糖尿病の悪化
- 心筋梗塞や脳梗塞のリスク増加
- 認知症との関連
- 低体重児出産や早産のリスク
つまり歯周病は「口の病気」だけにとどまらず、「全身の健康寿命」を縮める危険因子なのです。
3. 歯周病の進行段階
歯周病は段階的に進行します。
- 歯肉炎(初期)
歯ぐきが赤く腫れる、出血する。骨はまだ溶けていない。 - 軽度歯周炎
歯ぐきの腫れが強くなり、歯周ポケットが深くなる。骨が少しずつ溶け始める。 - 中等度歯周炎
歯がぐらつき始め、口臭が強くなる。骨の吸収が進む。 - 重度歯周炎
歯が大きく動き、噛むことが難しくなる。最終的には抜歯が必要になる。
早期発見・早期治療が重要である理由がここにあります。
4. 歯周病を防ぐためにできること
歯周病は生活習慣病の一つです。日常の習慣を整えることで予防・改善が可能です。
ご自宅でのセルフケア
- 毎日の歯みがきを丁寧に(特に就寝前)
- 歯間ブラシやデンタルフロスを活用
- 食生活を整え、喫煙を控える
- 規則正しい生活とストレス管理
歯科医院でのプロケア
- 定期検診(3〜6か月ごと)
- 歯石除去(スケーリング)
- 歯周ポケットの洗浄
- 状態に応じた歯周治療(SRP、外科処置など)
セルフケアとプロのケアを組み合わせることで、歯周病の進行を防ぐことができます。
5. 当院の取り組み
「さがなかの歯医者さん やまもと」では、歯周病から歯を守るために以下の診療を大切にしています。
- 拡大鏡を使った精密診断
初期の歯周病も見逃さず、早期治療へつなげます。 - 唾液検査によるリスク評価
歯周病菌の多さや唾液の性質を調べ、一人ひとりに合わせた予防プランを作成。 - 歯科衛生士による丁寧なクリーニング
ご自宅で落としきれない歯石やバイオフィルムを徹底的に除去。 - 患者さん参加型の予防
セルフケアの方法を一緒に確認し、継続できる習慣作りをサポートします。
「歯周病だから仕方ない」と諦める必要はありません。適切な治療と予防で、多くの歯は残せます。
まとめ
- 歯周病は日本人が歯を失う最大の原因
- 初期症状が少なく“沈黙の病気”と呼ばれる
- 全身の病気とも深く関わっている
- 早期発見と生活習慣の改善が歯を守るカギ
- 定期検診とプロのケアで予防が可能
大切なのは「気づいたときにすぐ対策を始めること」です。
歯周病は放置すれば確実に進行しますが、正しいケアで進行を止めることができます。
歯を失わず、健康な人生を送るために。
ぜひ一度、当院での歯周病チェックを受けてみてください。