はじめに

「白くてきれいな歯にしたい」
誰しも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか？
最近では、SNSやネットショップなどで手軽にホワイトニング用品が手に入り、
自宅で“自己流ホワイトニング”に挑戦する方も増えています。
ですが、自己流で行うホワイトニングには重大なリスクが潜んでいることをご存知でしょうか？

この記事では、「さがなかの歯医者さん やまもと」の歯科医師が、自己流ホワイトニングの危険性について詳しく解説します。

自己流ホワイトニングとは？

「自己流ホワイトニング」とは、歯科医院を受診せずに、個人で行うホワイトニング全般を指します。
たとえば、

• 市販のホワイトニングジェルや歯磨き粉を使う
• 海外製の強力な薬剤を個人輸入して使う
• YouTubeやSNSの情報を参考に自己流でケアをする

などが含まれます。
自己流ホワイトニングは手軽に始められる反面、専門家の管理がないため、危険を伴うリスクも高まります。

自己流ホワイトニングのリスク

1．歯や歯ぐきを傷つけるリスク

ホワイトニング剤には漂白成分（過酸化水素や過酸化尿素など）が含まれています。
濃度や使用方法を誤ると、

• 歯の表面（エナメル質）を傷つける
• 知覚過敏を悪化させる
• 歯ぐきに薬剤が付着して炎症ややけどを起こす

といったトラブルにつながります。

特に、海外製の製品は日本の基準よりも薬剤濃度が高いものもあり、
十分な知識がないまま使うと、取り返しのつかないダメージを与えることもあります。

2．思ったほど白くならないリスク

自己流ホワイトニングでは、「なんとなく白くなった気がする」程度の効果しか得られない場合も多いです。
その理由は、

• 汚れ（ステイン）が落ちただけで漂白効果はなかった
• 歯の内部の色（象牙質の色）までは変えられない
• 正しい手順で施術できていない

などが挙げられます。

一生懸命ケアしても効果が薄いと、モチベーションも下がってしまいますよね。
また、効果がないからといって薬剤を過剰に使うと、歯や歯ぐきを傷めるリスクもさらに高まります。

3．虫歯や歯周病を悪化させるリスク

ホワイトニングを行う前には、本来口腔内のチェックが必要です。
虫歯や歯周病がある状態でホワイトニングをすると、

• 虫歯が進行して歯が割れる
• 歯ぐきの炎症が悪化する
• 痛みがひどくなる

といったトラブルが起こる可能性があります。

歯に穴が空いていたり、歯ぐきに異常がある場合、ホワイトニング剤が直接内部にしみ込むことで激痛を感じることも。
自己判断で行うのは本当に危険です。

4．色ムラや不自然な仕上がりになるリスク

自己流で薬剤を塗った場合、どうしても

• 塗りムラ
• 時間管理のミス
• 適切な照射不足

などが発生しやすくなります。
その結果、色ムラができてしまい、かえって不自然な見た目になるケースも多いです。

せっかく白くしたいのに、「前歯だけ白い」「左右で色が違う」などアンバランスな仕上がりになると、
さらに恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。

5．体への影響のリスク

強い薬剤を誤った方法で使用した場合、薬剤が誤って体内に取り込まれる危険性もあります。
特に、

• 薬剤を飲み込んでしまう
• 歯ぐきの傷から体内に入り込む

といった場合、体に負担がかかる可能性があり、最悪の場合、健康被害を引き起こすことも。
ホワイトニングはあくまで医療行為に近い施術であるため、慎重に行う必要があります。

歯科医院でのホワイトニングとの違い

ここまで自己流ホワイトニングのリスクについて説明しましたが、
歯科医院で行うホワイトニングには、次のような安心できるポイントがあります。

• 施術前に口腔内の検査を行う
• 安全な濃度・方法で施術を行う
• 医師や歯科衛生士の管理のもとで行う
• 万が一トラブルが起きてもすぐに対応できる
• より高い効果と持続力が期待できる

つまり、歯と体を守りながら、理想的な白さに導くことができるのです。

まとめ

「自己流ホワイトニング」は一見手軽でコスパがよさそうに思えますが、
実際には大きなリスクが潜んでいます。

• 歯や歯ぐきを傷める
• きれいに白くならない
• 口腔トラブルを引き起こす
• 色ムラが出る
• 体への負担がある

これらを避けるためにも、ホワイトニングを考えている方は、
ぜひ一度、さがなかの歯医者さん やまもとへご相談ください！

当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせた、
安全で効果的なホワイトニングプランをご提案しています。
お気軽にお問い合わせください。