2023.03.08 ブログ
歯周病の悪化の原因とは何か?
今や歯周病は日本人の8割が罹患しているといわれており、
国民病ともいわれています。
歯周病はじわじわと進行していく病気なので、
自覚する頃にはかなり進行してしまっている場合があります。
チェックリストで歯周病の症状が出ていないか、確認していきましょう!
〈歯周病チェックリスト〉
こんな症状ありませんか?
□ 口臭が気になることがある
□ 朝、口の中がネバネバしやすい
□ タバコを吸っている
□ 歯磨きの時に出血する
□ 硬い物が噛みにくい
□ 歯肉が時々腫れる
□ 歯肉が下がって、歯と歯の隙間ができてきた
□ 歯がグラグラする
※一つでも当てはまれば、歯周病の可能性があります。
〈歯周病ってどんな病気?〉
歯周病とは、歯垢=細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、
歯の周りの歯肉や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
歯周病はお口の中だけの症状にとどまらず、全身に及ぼす影響がとても大きい
病気です!
今回は歯周病との関係が深い、「糖尿病」と、「タバコ」について
お伝えしていきます。
- 歯周病と糖尿病の関係って?
歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれています。
糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病にかかっている人が多いという報告が
複数あげられています。
〈歯周病と糖尿病はどのように関係しているのでしょうか?〉
例えば、糖尿病患者さんがインフルエンザや肺炎、膀胱炎などにかかり、
発熱すると、急激に血糖値が上がってしまいます。
これは炎症細胞から分泌される物質が、血糖を下げることができる
インスリンというホルモンの効きを悪くさせてしまうからです。
歯周病の炎症は、インフルエンザや肺炎に比べれば、大したことはないと思われてしまうかもしれませんが、
一時的なものではなく慢性的で、
長期に渡ってじわじわとインスリンの効きを悪くさせ、
糖を分解する効率が悪くし、血糖値が高くなり、
糖尿病を悪化させてしまう危険性があります。
一時的な感染症よりも、歯周病のような目立った症状のない慢性感染症の方が、
サイレントキラーと呼ばれ、とても怖いんです。
また、歯周病により歯肉から出血してしまうと、
歯肉の血管から歯周病菌が入り込み、全身に行き渡ってしまいます。
血管に入った歯周病菌は体の免疫力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。
〈歯周病と糖尿病は表裏一体?〉
歯周病の適正な治療を歯科医院で受け、
病態を落ち着かせることで、血糖値への影響は少なくなり、
糖尿病の状態も落ち着くといった、相互関係があります。
また、高血糖状態では唾液が減り、お口の中が乾燥して自浄作用が低下したり、
唾液中の糖分が多くなると、組織の修復力が低下してしまうことから、
血糖コントロールが上手くいっていない場合には、歯周病も悪化しやすくなります。
このような歯周病との相互関係があるため、
当院受診の際には、糖尿病手帳をお持ちの方は必ずお出しいただき、
糖尿病の状況をお伝えいただくようお願い致します。
- 歯周病とタバコの関係って?
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200~300と言われています。
お口は、有害物質が一番に触れる場所です。
その影響は大きく、口臭やヤニがついて歯が黒く汚くなるだけでなく、
歯周病にかかりやすく、悪化しやすいので、頑張って治療に通っても状態が
改善しにくいです。
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げ、「ニコチン」は血管を縮ませるので、
体が酸欠・栄養不足の状態になります。
そのため、歯肉の腫れや出血が見た目には抑えられ、
歯周病にかかっていることに中々気づけなかったり、歯周病治療の手術をした場合も
歯ぐきの傷が治りにくく、非喫煙者よりも効果が低く、デメリットばかりがあげられます。
〈歯周病の治療に禁煙が重要?〉
タバコは「百害あって一利なし」といわれるように、
体やお口に良いことは1つもありません。
禁煙すると歯を支える組織の状態が良くなるため、
歯周病のリスクが下がり、治療効果が上がります。
また、歯周病だけでなく様々な病気の予防にもつながります。
歯周病にかかる危険性は、1日10本以上喫煙すると5.4倍に、
10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
昔はたばこは自分で我慢するものといったイメージがありましたが、
近年は病院で禁煙治療が受けられる病院が増えてきているので、
中々やめられない方は病院での禁煙治療をお勧めします。
電子タバコについても、有害物質は従来のたばこよりも少ないかもしれませんが
からだやお口に決して良いわけではありませんので、
従来のタバコ同様にご注意ください。
歯周病のチェックリストに当てはまる箇所があった方は、
お早めに当院を御受診ください。
今や歯周病は日本人の8割が罹患しているといわれており、
国民病ともいわれています。
歯周病はじわじわと進行していく病気なので、
自覚する頃にはかなり進行してしまっている場合があります。
チェックリストで歯周病の症状が出ていないか、確認していきましょう!
〈歯周病チェックリスト〉
こんな症状ありませんか?
□ 口臭が気になることがある
□ 朝、口の中がネバネバしやすい
□ タバコを吸っている
□ 歯磨きの時に出血する
□ 硬い物が噛みにくい
□ 歯肉が時々腫れる
□ 歯肉が下がって、歯と歯の隙間ができてきた
□ 歯がグラグラする
※一つでも当てはまれば、歯周病の可能性があります。
〈歯周病ってどんな病気?〉
歯周病とは、歯垢=細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、
歯の周りの歯肉や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
歯周病はお口の中だけの症状にとどまらず、全身に及ぼす影響がとても大きい
病気です!
今回は歯周病との関係が深い、「糖尿病」と、「タバコ」について
お伝えしていきます。
- 歯周病と糖尿病の関係って?
歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれています。
糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病にかかっている人が多いという報告が
複数あげられています。
〈歯周病と糖尿病はどのように関係しているのでしょうか?〉
例えば、糖尿病患者さんがインフルエンザや肺炎、膀胱炎などにかかり、
発熱すると、急激に血糖値が上がってしまいます。
これは炎症細胞から分泌される物質が、血糖を下げることができる
インスリンというホルモンの効きを悪くさせてしまうからです。
歯周病の炎症は、インフルエンザや肺炎に比べれば、大したことはないと思われてしまうかもしれませんが、
一時的なものではなく慢性的で、
長期に渡ってじわじわとインスリンの効きを悪くさせ、
糖を分解する効率が悪くし、血糖値が高くなり、
糖尿病を悪化させてしまう危険性があります。
一時的な感染症よりも、歯周病のような目立った症状のない慢性感染症の方が、
サイレントキラーと呼ばれ、とても怖いんです。
また、歯周病により歯肉から出血してしまうと、
歯肉の血管から歯周病菌が入り込み、全身に行き渡ってしまいます。
血管に入った歯周病菌は体の免疫力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。
〈歯周病と糖尿病は表裏一体?〉
歯周病の適正な治療を歯科医院で受け、
病態を落ち着かせることで、血糖値への影響は少なくなり、
糖尿病の状態も落ち着くといった、相互関係があります。
また、高血糖状態では唾液が減り、お口の中が乾燥して自浄作用が低下したり、
唾液中の糖分が多くなると、組織の修復力が低下してしまうことから、
血糖コントロールが上手くいっていない場合には、歯周病も悪化しやすくなります。
このような歯周病との相互関係があるため、
当院受診の際には、糖尿病手帳をお持ちの方は必ずお出しいただき、
糖尿病の状況をお伝えいただくようお願い致します。
- 歯周病とタバコの関係って?
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれていて、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200~300と言われています。
お口は、有害物質が一番に触れる場所です。
その影響は大きく、口臭やヤニがついて歯が黒く汚くなるだけでなく、
歯周病にかかりやすく、悪化しやすいので、頑張って治療に通っても状態が
改善しにくいです。
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げ、「ニコチン」は血管を縮ませるので、
体が酸欠・栄養不足の状態になります。
そのため、歯肉の腫れや出血が見た目には抑えられ、
歯周病にかかっていることに中々気づけなかったり、歯周病治療の手術をした場合も
歯ぐきの傷が治りにくく、非喫煙者よりも効果が低く、デメリットばかりがあげられます。
〈歯周病の治療に禁煙が重要?〉
タバコは「百害あって一利なし」といわれるように、
体やお口に良いことは1つもありません。
禁煙すると歯を支える組織の状態が良くなるため、
歯周病のリスクが下がり、治療効果が上がります。
また、歯周病だけでなく様々な病気の予防にもつながります。
歯周病にかかる危険性は、1日10本以上喫煙すると5.4倍に、
10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。
昔はたばこは自分で我慢するものといったイメージがありましたが、
近年は病院で禁煙治療が受けられる病院が増えてきているので、
中々やめられない方は病院での禁煙治療をお勧めします。
電子タバコについても、有害物質は従来のたばこよりも少ないかもしれませんが
からだやお口に決して良いわけではありませんので、
従来のタバコ同様にご注意ください。
歯周病のチェックリストに当てはまる箇所があった方は、
お早めに当院を御受診ください。