
2025.05.12 ブログ
歯ブラシだけじゃ足りない?補助清掃用具の正しい使い方
毎日歯を磨いているのに、むし歯や歯周病がなかなか治らない……
そんなお悩みをお持ちの方、もしかすると「歯ブラシだけ」ではお口の中の汚れを十分に落とせていないのかもしれません。
実は、歯ブラシだけで落とせるプラーク(歯垢)の量は全体の約6割程度と言われています。残りの約4割は、歯と歯の間や、歯と歯ぐきのすき間など、歯ブラシの毛先が届かない場所に残ってしまうのです。
今回は、そんな“磨き残し”を減らすために役立つ「補助清掃用具」について詳しくご紹介します。
補助清掃用具って何?
補助清掃用具とは、歯ブラシでは届きにくい場所の汚れを落とすために使う清掃道具のことです。歯科医院では「補助的清掃用具」や「セルフケアアイテム」などとも呼ばれます。
具体的には、以下のようなものがあります:
- デンタルフロス(糸ようじ)
- 歯間ブラシ
- ワンタフトブラシ
- スーパーフロス
- 舌ブラシ
これらを使いこなすことで、磨き残しを大幅に減らし、むし歯や歯周病、口臭の予防につながります。
それぞれの用具の使い方と特徴
1. デンタルフロス(糸ようじ)
歯と歯の間の清掃に最も適したアイテム。歯と歯が密接している方や、歯並びが整っている方には特に有効です。
- 【使い方】
1. 約40cmほどカットして、指に巻き付けて持ちます
2. 歯と歯の間に優しく通して、汚れをかき出します
3. 歯ぐきの下まで優しく入れて「C字型」に動かして清掃
- 【ポイント】
・力を入れすぎると歯ぐきを傷つけてしまうため、やさしく動かすのがコツです。
・ホルダー付き(Y字型)のタイプも初心者におすすめです。
2. 歯間ブラシ
歯と歯のすき間が少し広がっている方向けの道具。加齢や歯周病で歯ぐきが下がってきた方にも適しています。
- 【使い方】
1. 歯ぐきに対してまっすぐ挿入し、前後に数回動かす
2. 清掃後は洗って乾燥させ、清潔に保管する
- 【サイズ選び】
・隙間の大きさに合ったサイズを選ぶことがとても重要!
・歯科医院でのサイズチェックをおすすめします。
3. ワンタフトブラシ
歯並びが悪い部分や、奥歯の奥・矯正器具の周囲など、磨き残しが発生しやすいスポットに有効です。
- 【使い方】
1. 歯に対して斜め45度の角度で毛先を当てる
2. 小さく円を描くように動かす
- 【おすすめのタイミング】
・通常の歯磨きの後に“仕上げ磨き”として使うと効果的です。
4. スーパーフロス
ブリッジやインプラント周囲、矯正中のワイヤーの下など、通常のフロスが通しにくい場所に使用します。
- 【特徴】
・先端が固く加工されていて通しやすい
・スポンジ状の部分が汚れをからめ取る
- 【使用例】
・固定式ブリッジの下を清掃したいとき
・矯正治療中のデンタルケア
5. 舌ブラシ
舌の表面に溜まる汚れ(舌苔)は、口臭の大きな原因のひとつです。やさしくブラッシングすることで、口内環境が整います。
- 【使い方】
1. 舌の奥から手前に向かって一方向にやさしく動かす
2. 必ず一日1回を目安に(やりすぎはNG)
どうやって選べばいいの?
補助清掃用具は、それぞれのお口の状態や生活習慣に合わせて選ぶことが大切です。
✅ 選び方のポイント:
- 歯と歯のすき間の広さ(フロスか歯間ブラシか)
- 歯並びの状態(ワンタフトの必要性)
- ブリッジ・矯正など特殊な装置の有無(スーパーフロス)
「どれが合っているか分からない…」という方は、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けるのがおすすめです。当院「さがなかの歯医者さん やまもと」でも、患者さんのお口の状態に合わせた清掃道具の提案を行っています。
なぜ毎日使うのが大事なの?
補助清掃用具は「たまに使うもの」ではなく、「毎日の習慣にすべきもの」です。
なぜなら、歯垢(プラーク)は24〜72時間で歯石に変化してしまうからです。歯石になると、歯ブラシでは落とせなくなり、歯科医院でのクリーニングが必要になります。
日々の小さな積み重ねが、歯の健康寿命を伸ばす秘訣なのです。
よくある質問(Q&A)
Q:フロスと歯間ブラシ、両方使う必要がありますか?
→基本的にはどちらか一方でも構いません。ただし、部位によって使い分けるとより効果的です。
Q:面倒で続かない…どうすれば?
→最初は1日おきでもOK。続けることで習慣になります。歯ブラシの後に“1つだけやる”というスタイルもおすすめです。
Q:血が出るのはやめた方がいい?
→初期の歯周病や炎症があるときは、出血することも。正しい使い方で継続することで改善されていきます。心配な方はお気軽にご相談ください。
まとめ:お口の健康を守るカギは「+αのケア」
「歯を磨いているのに虫歯や歯周病になる…」
それは、磨けているようで磨けていない“死角”があるからかもしれません。
補助清掃用具は、そうした死角をしっかりケアできる“名脇役”です。
少しの手間を加えるだけで、口の中の清潔さと健康が大きく変わります。
🦷 さがなかの歯医者さん やまもとでは、患者さん一人ひとりのお口に合ったセルフケアの方法を丁寧にお伝えしています。
「自分に合った補助清掃用具を知りたい!」という方は、お気軽にご相談ください!
毎日歯を磨いているのに、むし歯や歯周病がなかなか治らない……
そんなお悩みをお持ちの方、もしかすると「歯ブラシだけ」ではお口の中の汚れを十分に落とせていないのかもしれません。
実は、歯ブラシだけで落とせるプラーク(歯垢)の量は全体の約6割程度と言われています。残りの約4割は、歯と歯の間や、歯と歯ぐきのすき間など、歯ブラシの毛先が届かない場所に残ってしまうのです。
今回は、そんな“磨き残し”を減らすために役立つ「補助清掃用具」について詳しくご紹介します。
補助清掃用具って何?
補助清掃用具とは、歯ブラシでは届きにくい場所の汚れを落とすために使う清掃道具のことです。歯科医院では「補助的清掃用具」や「セルフケアアイテム」などとも呼ばれます。
具体的には、以下のようなものがあります:
- デンタルフロス(糸ようじ)
- 歯間ブラシ
- ワンタフトブラシ
- スーパーフロス
- 舌ブラシ
これらを使いこなすことで、磨き残しを大幅に減らし、むし歯や歯周病、口臭の予防につながります。
それぞれの用具の使い方と特徴
1. デンタルフロス(糸ようじ)
歯と歯の間の清掃に最も適したアイテム。歯と歯が密接している方や、歯並びが整っている方には特に有効です。
- 【使い方】
1. 約40cmほどカットして、指に巻き付けて持ちます
2. 歯と歯の間に優しく通して、汚れをかき出します
3. 歯ぐきの下まで優しく入れて「C字型」に動かして清掃 - 【ポイント】
・力を入れすぎると歯ぐきを傷つけてしまうため、やさしく動かすのがコツです。
・ホルダー付き(Y字型)のタイプも初心者におすすめです。
2. 歯間ブラシ
歯と歯のすき間が少し広がっている方向けの道具。加齢や歯周病で歯ぐきが下がってきた方にも適しています。
- 【使い方】
1. 歯ぐきに対してまっすぐ挿入し、前後に数回動かす
2. 清掃後は洗って乾燥させ、清潔に保管する - 【サイズ選び】
・隙間の大きさに合ったサイズを選ぶことがとても重要!
・歯科医院でのサイズチェックをおすすめします。
3. ワンタフトブラシ
歯並びが悪い部分や、奥歯の奥・矯正器具の周囲など、磨き残しが発生しやすいスポットに有効です。
- 【使い方】
1. 歯に対して斜め45度の角度で毛先を当てる
2. 小さく円を描くように動かす - 【おすすめのタイミング】
・通常の歯磨きの後に“仕上げ磨き”として使うと効果的です。
4. スーパーフロス
ブリッジやインプラント周囲、矯正中のワイヤーの下など、通常のフロスが通しにくい場所に使用します。
- 【特徴】
・先端が固く加工されていて通しやすい
・スポンジ状の部分が汚れをからめ取る - 【使用例】
・固定式ブリッジの下を清掃したいとき
・矯正治療中のデンタルケア
5. 舌ブラシ
舌の表面に溜まる汚れ(舌苔)は、口臭の大きな原因のひとつです。やさしくブラッシングすることで、口内環境が整います。
- 【使い方】
1. 舌の奥から手前に向かって一方向にやさしく動かす
2. 必ず一日1回を目安に(やりすぎはNG)
どうやって選べばいいの?
補助清掃用具は、それぞれのお口の状態や生活習慣に合わせて選ぶことが大切です。
✅ 選び方のポイント:
- 歯と歯のすき間の広さ(フロスか歯間ブラシか)
- 歯並びの状態(ワンタフトの必要性)
- ブリッジ・矯正など特殊な装置の有無(スーパーフロス)
「どれが合っているか分からない…」という方は、歯科衛生士によるブラッシング指導を受けるのがおすすめです。当院「さがなかの歯医者さん やまもと」でも、患者さんのお口の状態に合わせた清掃道具の提案を行っています。
なぜ毎日使うのが大事なの?
補助清掃用具は「たまに使うもの」ではなく、「毎日の習慣にすべきもの」です。
なぜなら、歯垢(プラーク)は24〜72時間で歯石に変化してしまうからです。歯石になると、歯ブラシでは落とせなくなり、歯科医院でのクリーニングが必要になります。
日々の小さな積み重ねが、歯の健康寿命を伸ばす秘訣なのです。
よくある質問(Q&A)
Q:フロスと歯間ブラシ、両方使う必要がありますか?
→基本的にはどちらか一方でも構いません。ただし、部位によって使い分けるとより効果的です。
Q:面倒で続かない…どうすれば?
→最初は1日おきでもOK。続けることで習慣になります。歯ブラシの後に“1つだけやる”というスタイルもおすすめです。
Q:血が出るのはやめた方がいい?
→初期の歯周病や炎症があるときは、出血することも。正しい使い方で継続することで改善されていきます。心配な方はお気軽にご相談ください。
まとめ:お口の健康を守るカギは「+αのケア」
「歯を磨いているのに虫歯や歯周病になる…」
それは、磨けているようで磨けていない“死角”があるからかもしれません。
補助清掃用具は、そうした死角をしっかりケアできる“名脇役”です。
少しの手間を加えるだけで、口の中の清潔さと健康が大きく変わります。
🦷 さがなかの歯医者さん やまもとでは、患者さん一人ひとりのお口に合ったセルフケアの方法を丁寧にお伝えしています。
「自分に合った補助清掃用具を知りたい!」という方は、お気軽にご相談ください!