2026.06.21 ブログ
10年後に後悔しないための歯の教科書
第3回「神経を取った歯に起こる未来」
院長メッセージ
こんにちは。
さがなかの歯医者さんやまもと 院長の山本真志です。
前回は、
「歯周病はなぜ静かに歯を奪う病気なのか」
というテーマでお話ししました。
今回は、歯科医院でよく行われる治療の一つ、
「神経の治療」
についてお話ししたいと思います。
患者さんから、
「神経を取ったので、もう大丈夫ですよね?」
と聞かれることがあります。
ですが、歯科医師として本音を言うと、
神経を取ることは“ゴール”ではありません。
むしろ、
歯を長く守るための新しいスタートなのです。
今日は、多くの方が知らない
「神経を取った歯に起こる未来」
について、本気でお話しします。
まず、歯の神経とは何なのか
神経という言葉を聞くと、
痛みを感じるためだけのものだと思われがちです。
しかし実際は違います。
歯の神経には、
・栄養を送る
・細菌の侵入を知らせる
・歯の状態を感じ取る
という大切な役割があります。
例えるなら、
神経は歯の中を流れる生命線です。
血管と神経によって、
歯は生きています。
つまり、
神経を取るということは、
歯の中の生命線を失うことでもあるのです。
神経を取る治療はなぜ必要なのか
もちろん、
神経を取る治療が悪いわけではありません。
深い虫歯や感染が起こった場合、
神経を残せないことがあります。
そのまま放置すると、
強い痛みや腫れ、
さらには骨の中まで感染が広がることがあります。
そのため、
歯を残すために神経の治療を行うのです。
つまり、
神経を取る治療は
歯を守るための最後の手段
とも言えます。
神経を取った歯はどう変わるのか
神経を取った直後は、
大きな変化を感じないかもしれません。
痛みもなくなります。
普通に噛めます。
見た目も変わりません。
しかし実は、
歯の中では大きな変化が起きています。
それは、
歯が弱くなる
ということです。
枯れ木と生木の違い
私は患者さんによく、
こんな例え話をします。
生木はしなやかです。
多少力が加わっても耐えられます。
しかし枯れ木はどうでしょうか。
乾燥し、
硬くなり、
折れやすくなります。
神経を失った歯も、
それに少し似ています。
完全に同じではありませんが、
時間とともに柔軟性を失い、
割れやすくなる傾向があります。
歯が割れるという怖さ
神経を取った歯で特に注意したいのが、
歯根破折(しこんはせつ)
です。
これは歯の根っこが割れてしまう状態です。
実は歯科医師にとって、
非常に厄介な問題です。
なぜなら、
歯の根が縦に割れてしまうと、
抜歯になることが多いからです。
患者さんからすると、
「昨日まで普通に使えていたのに」
ということもあります。
しかし実際には、
長い年月をかけて歯に負担がかかり、
限界を迎えた結果なのです。
神経を取った歯は虫歯にならない?
これもよくある誤解です。
答えは、
虫歯になります。
しかも気づきにくくなります。
なぜなら、
神経がないため痛みを感じにくいからです。
普通の歯なら、
しみたり痛んだりして気づける虫歯も、
神経のない歯では気づかないまま進行することがあります。
その結果、
発見された時にはかなり大きな虫歯になっていることもあります。
神経を取った歯の寿命
患者さんから、
「神経を取った歯はどれくらいもちますか?」
と聞かれることがあります。
正直に言うと、
人によって大きく違います。
5年で問題が起こる人もいます。
20年以上問題なく使える人もいます。
その差を生むのは、
特別な運ではありません。
日々の管理です。
長持ちする人の共通点
神経を取った歯が長持ちする人には、
共通点があります。
それは、
定期的に管理していること
です。
・定期検診
・クリーニング
・噛み合わせの確認
・早期発見
こうした積み重ねが、
歯の寿命を大きく左右します。
逆に、
治療後に歯科医院から足が遠のくと、
問題が見つかるのが遅くなります。
本当に大切なのは神経を守ること
ここまで読んでいただいて、
私が本当に伝えたいことがあります。
それは、
神経を取らないで済むことが一番良い
ということです。
もちろん、
必要な場合には神経の治療を行います。
しかし歯科医師としては、
できる限り神経を守りたい。
なぜなら、
神経は歯の寿命を支える大切な存在だからです。
小さな虫歯を放置しないでほしい理由
「少ししみるだけだから」
「まだ我慢できるから」
そう思っている間にも、
虫歯は進行することがあります。
初期の虫歯なら、
神経を守れる可能性があります。
しかし放置すると、
神経を取らなければならなくなることがあります。
つまり、
神経を守るためには
早めの対応が何より大切
なのです。
私たちが守りたいもの
歯科医院の仕事は、
虫歯を削ることではありません。
私たちが本当に守りたいのは、
患者さんが一生自分の歯で食事を楽しめる未来です。
好きなものを食べること。
家族と笑いながら食事をすること。
旅行先で美味しいものを味わうこと。
そうした幸せの土台に、
歯があります。
だから私たちは、
歯だけでなく、
その人の未来を守りたいと思っています。
最後に
神経を取った歯は、
決して終わりではありません。
しかし、
神経を取らないで済むなら、
それが一番良い未来です。
だからこそ、
小さな異変を放置しないでください。
だからこそ、
定期検診を大切にしてください。
10年後、
20年後も、
自分の歯で美味しく食事を楽しむために。
今日の行動が、
未来の歯を守ります。
第3回「神経を取った歯に起こる未来」
院長メッセージ
こんにちは。
さがなかの歯医者さんやまもと 院長の山本真志です。
前回は、
「歯周病はなぜ静かに歯を奪う病気なのか」
というテーマでお話ししました。
今回は、歯科医院でよく行われる治療の一つ、
「神経の治療」
についてお話ししたいと思います。
患者さんから、
「神経を取ったので、もう大丈夫ですよね?」
と聞かれることがあります。
ですが、歯科医師として本音を言うと、
神経を取ることは“ゴール”ではありません。
むしろ、
歯を長く守るための新しいスタートなのです。
今日は、多くの方が知らない
「神経を取った歯に起こる未来」
について、本気でお話しします。
まず、歯の神経とは何なのか
神経という言葉を聞くと、
痛みを感じるためだけのものだと思われがちです。
しかし実際は違います。
歯の神経には、
・栄養を送る
・細菌の侵入を知らせる
・歯の状態を感じ取る
という大切な役割があります。
例えるなら、
神経は歯の中を流れる生命線です。
血管と神経によって、
歯は生きています。
つまり、
神経を取るということは、
歯の中の生命線を失うことでもあるのです。
神経を取る治療はなぜ必要なのか
もちろん、
神経を取る治療が悪いわけではありません。
深い虫歯や感染が起こった場合、
神経を残せないことがあります。
そのまま放置すると、
強い痛みや腫れ、
さらには骨の中まで感染が広がることがあります。
そのため、
歯を残すために神経の治療を行うのです。
つまり、
神経を取る治療は
歯を守るための最後の手段
とも言えます。
神経を取った歯はどう変わるのか
神経を取った直後は、
大きな変化を感じないかもしれません。
痛みもなくなります。
普通に噛めます。
見た目も変わりません。
しかし実は、
歯の中では大きな変化が起きています。
それは、
歯が弱くなる
ということです。
枯れ木と生木の違い
私は患者さんによく、
こんな例え話をします。
生木はしなやかです。
多少力が加わっても耐えられます。
しかし枯れ木はどうでしょうか。
乾燥し、
硬くなり、
折れやすくなります。
神経を失った歯も、
それに少し似ています。
完全に同じではありませんが、
時間とともに柔軟性を失い、
割れやすくなる傾向があります。
歯が割れるという怖さ
神経を取った歯で特に注意したいのが、
歯根破折(しこんはせつ)
です。
これは歯の根っこが割れてしまう状態です。
実は歯科医師にとって、
非常に厄介な問題です。
なぜなら、
歯の根が縦に割れてしまうと、
抜歯になることが多いからです。
患者さんからすると、
「昨日まで普通に使えていたのに」
ということもあります。
しかし実際には、
長い年月をかけて歯に負担がかかり、
限界を迎えた結果なのです。
神経を取った歯は虫歯にならない?
これもよくある誤解です。
答えは、
虫歯になります。
しかも気づきにくくなります。
なぜなら、
神経がないため痛みを感じにくいからです。
普通の歯なら、
しみたり痛んだりして気づける虫歯も、
神経のない歯では気づかないまま進行することがあります。
その結果、
発見された時にはかなり大きな虫歯になっていることもあります。
神経を取った歯の寿命
患者さんから、
「神経を取った歯はどれくらいもちますか?」
と聞かれることがあります。
正直に言うと、
人によって大きく違います。
5年で問題が起こる人もいます。
20年以上問題なく使える人もいます。
その差を生むのは、
特別な運ではありません。
日々の管理です。
長持ちする人の共通点
神経を取った歯が長持ちする人には、
共通点があります。
それは、
定期的に管理していること
です。
・定期検診
・クリーニング
・噛み合わせの確認
・早期発見
こうした積み重ねが、
歯の寿命を大きく左右します。
逆に、
治療後に歯科医院から足が遠のくと、
問題が見つかるのが遅くなります。
本当に大切なのは神経を守ること
ここまで読んでいただいて、
私が本当に伝えたいことがあります。
それは、
神経を取らないで済むことが一番良い
ということです。
もちろん、
必要な場合には神経の治療を行います。
しかし歯科医師としては、
できる限り神経を守りたい。
なぜなら、
神経は歯の寿命を支える大切な存在だからです。
小さな虫歯を放置しないでほしい理由
「少ししみるだけだから」
「まだ我慢できるから」
そう思っている間にも、
虫歯は進行することがあります。
初期の虫歯なら、
神経を守れる可能性があります。
しかし放置すると、
神経を取らなければならなくなることがあります。
つまり、
神経を守るためには
早めの対応が何より大切
なのです。
私たちが守りたいもの
歯科医院の仕事は、
虫歯を削ることではありません。
私たちが本当に守りたいのは、
患者さんが一生自分の歯で食事を楽しめる未来です。
好きなものを食べること。
家族と笑いながら食事をすること。
旅行先で美味しいものを味わうこと。
そうした幸せの土台に、
歯があります。
だから私たちは、
歯だけでなく、
その人の未来を守りたいと思っています。
最後に
神経を取った歯は、
決して終わりではありません。
しかし、
神経を取らないで済むなら、
それが一番良い未来です。
だからこそ、
小さな異変を放置しないでください。
だからこそ、
定期検診を大切にしてください。
10年後、
20年後も、
自分の歯で美味しく食事を楽しむために。
今日の行動が、
未来の歯を守ります。