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2025.04.20 ブログ

歯医者さんの道具図鑑〜これ、何に使うか知ってる?〜

今回はちょっと視点を変えて、**普段はあまり知られることのない「歯医者さんの道具」**についてご紹介していこうと思います!

歯科医院に来たとき、「これ、なに!?怖そう…」と感じたこと、ありませんか?
でも、実はどの道具にもちゃんと役割があり、あなたのお口の健康を守るために欠かせない存在なんです。
この記事を読み終わる頃には、きっと歯医者の道具がちょっとだけ“親しみやすく”なるはずです!


1.ミラー(ミラーハンドル)

最もよく見る道具の一つですね。小さな丸い鏡がついたステンレス製の器具。
これはただ「見にくいところを映す」だけでなく、
舌や頬をやさしく避けたり、光を反射させて暗い場所を明るくしたりと大活躍!

実はこのミラーがなければ、私たちは奥歯の虫歯や歯石を正確に確認できません。
「目の延長」と言われるくらい、大切な道具なんです。


2.エキスカベーター

名前を聞くとちょっと強そうですが、実はこれ、虫歯の軟らかくなった部分を手で削り取る道具
小さなスプーンのような形で、細かいところや歯の根っこの部分など、機械では届きにくい場所に使います。

虫歯治療の仕上げや、神経の治療にもよく使われます。


3.エアー&ウォータシリンジ(3Wayシリンジ)

治療中に「シュッ!」と風が出たり、「ピューッ!」と水が出たりするアレです。
エアーと水、そしてその両方を同時に出せる優れもの。
削った後のカスを飛ばしたり、歯の表面を洗い流したり、視界をクリアに保つために必須

「冷たい!」とびっくりすることもあるかもしれませんが、私たちにとってはとても頼りになる相棒です。


4.バキューム(口腔内吸引器)

「ゴーッ」という音とともに登場する、あの吸引するチューブ。
唾液やお水、削った歯のかけらなどを吸ってくれる器具です。
口の中を清潔に保ち、患者さんが誤って飲み込まないようにするための安全装置でもあります。

ちなみに、歯科衛生士さんが使っているものと、手術時に使うもっと強力なもの(サクション)もあります。


5.タービンとエンジン(歯を削る機械)

「キーン!」という音の正体がこれ。
主に「タービン(高速回転)」と「エンジン(低速回転)」の2種類があります。

  • タービン:むし歯を削ったり、被せ物を調整するときに使う
  • エンジン:歯の根っこを整えたり、歯石除去の仕上げに使う

どちらも小型で精密な機械で、歯科医師の手の延長としてミクロ単位の操作が可能になります。
最近ではタービンの音が少し静かになったタイプもあり、患者さんのストレス軽減にもつながっています。


6.ラバーダム

青や緑のシートを歯にかぶせて使うラバーダム。
これもよく見かける道具ですが、実は世界標準の安全対策グッズなんです!

根管治療(神経を取る治療)や、子どもの虫歯治療で多用されます。
唾液や細菌の侵入を防ぐことで、感染リスクを減らし、治療の精度を高める重要な役割があります。

当院では特に小児治療でも積極的に使っていて、お子さんが動いても安全な治療ができるようにしています。


7.印象材(いんしょうざい)

型取りに使うアレです!
粘土のような素材で、歯型をしっかり取るために使われます。
種類によって硬さや味が違い、シリコン系の素材は再現性が高く、被せ物や入れ歯の精度に直結します。

「オエッ」となる嘔吐反射が出やすい方には、できるだけ短時間で済む素材や工夫もありますよ。


8.スケーラー(歯石除去器)

手動タイプと超音波タイプの2つがあります。
歯科衛生士さんがシャカシャカしている時によく使う器具です。

  • 手用スケーラー:細かい調整や仕上げにぴったり
  • 超音波スケーラー:頑固な歯石をパワフルに除去!

定期的なクリーニングや歯周病治療の大切なパートナーです。


9.カートリッジ(麻酔薬の入った小さな透明な筒)

見た目は小さなガラスの管。これが局所麻酔の薬剤です。
痛みを感じにくくするために使うので、「痛くない治療」の影の立役者ですね。

当院では表面麻酔+細い針+一定の圧力で、できるだけ痛みが出ないよう工夫しています!


10.口腔内カメラ

最近では多くの医院で導入されている**「見える説明」の道具**。
お口の中を撮影して、患者さんにモニターで直接見てもらえるようになっています。

「ここが虫歯ですね」「この部分、歯石がついてますね」と一緒に見ながら説明することで、納得感のある治療につながります


まとめ:道具を知れば、歯医者がちょっと好きになる!

歯科の治療には、これだけたくさんの専門的な道具が活躍しています。
一見、怖そうに見えるかもしれませんが、どれも「正確に・安全に・やさしく」治療するための道具たちなんです。

この記事を通して、少しでも歯医者さんの道具に親しみを持っていただけたら嬉しいです。
そして、もし診療中に「これ、なんて道具ですか?」と聞いていただけたら、スタッフみんな喜んでお答えします!


「知らないから怖い」ではなく、「知ることで安心できる」——
そんな歯科医院を、これからも目指していきます!