
2025.05.25 ブログ
なぜ日本人は歯を失いやすいのか?
──世界と比較してわかる日本の口腔ケア事情と改善法
「歳をとると歯が抜けるのは当たり前」
そんなふうに思っていませんか?
実はそれ、大きな間違いです。
日本人は先進国の中でも特に「歯を失いやすい」といわれています。では、なぜ日本人はそんなに歯を失ってしまうのでしょうか?今回は、世界との比較を交えながら、日本人の口腔ケアの課題と、今日からできる改善方法についてお話します。
◆データで見る「歯の寿命」──日本は世界で何位?
厚生労働省の調査によると、**80歳で20本の歯を保つ人の割合(8020達成率)**は、
- 日本:50.9%(2022年)
- スウェーデン:約75%
- アメリカ:約60%
つまり、日本人の約半分は80歳までに10本以上の歯を失っている計算になります。しかも、多くの人が50代~60代で入れ歯を検討するという事実も。これは世界と比べても「歯の寿命が短い」と言わざるを得ません。
◆日本人が歯を失いやすい3つの理由
① 定期検診の文化が根付いていない
スウェーデンなどの北欧諸国では、1年に2〜3回の歯科検診が義務化・習慣化されています。一方、日本では「痛くなってから歯医者に行く」という意識が根強く、症状が進んでから来院する方が多いのが実情です。
② 保険制度が“治療”寄り
日本の保険制度は非常に優れていますが、「治す医療」に重きを置いています。海外では予防処置や歯科衛生士のケアにも保険適用が多いため、早期介入・メンテナンスが当たり前になっています。
③ 自宅ケアの質に差がある
例えばスウェーデンの子どもたちは2歳からフロスを習慣にしています。日本ではフロス習慣率がまだ低く、「磨いたつもり」になっているケースが多く、歯周病の進行を防げないという問題があります。
◆歯を失う主な原因とは?
歯を失う原因で多いのが、
- 歯周病(約40%)
- むし歯(約30%)
- 破折(約15%)
この3つです。特に歯周病は自覚症状が乏しく、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。歯を支える骨が溶けてしまうため、治療しても回復は難しいのです。
◆あなたの歯の寿命、延ばすにはどうする?
ここからが大切なポイントです。歯の寿命を延ばすには、以下の3つの「意識改革」が必要です。
① 歯科医院は“治す”場所ではなく“守る”場所
歯医者に通う目的を「痛みを取る」から「健康を守る」に切り替えましょう。定期的なクリーニングや検診こそが、歯を長持ちさせる最大の秘訣です。
② プロのケア+セルフケアの両立
毎日の歯磨きに加えて、
- フロスや歯間ブラシを使う
- 定期的に歯科衛生士によるPMTC(専門的なクリーニング)を受ける
この両輪が、歯周病や虫歯の進行を確実に防ぎます。
③ 唾液検査を活用する
当院「さがなかの歯医者さん やまもと」では、唾液検査を取り入れ、お口の状態を“見える化”しています。将来のリスクを数値で確認することで、予防の精度がぐんと上がります。
◆歯を失わないために、当院ができること
当院では、「一本でも多くの歯を残す」ために以下の取り組みを行っています。
- 丁寧なカウンセリング
- 個別予防プランの作成
- 歯科衛生士による定期メンテナンス
- 検査データに基づいた“見える”診療
- 自費診療も含めた最適治療の提案
長い人生、食べたいものを自分の歯で食べられる喜びを、もっと多くの方に味わっていただきたい。それが私たちの願いです。
◆まとめ:歯の寿命は“運”ではない
歯が抜けるのは「年齢のせい」「体質のせい」ではありません。
“習慣”と“行動”を変えることで、歯の寿命は延ばせます。
ぜひ、今こそ「痛くなる前に歯医者に行く」習慣を始めてみませんか?
さがなかの歯医者さん やまもとでは、いつでもあなたの歯を守る準備ができています。お気軽にご相談ください。
──世界と比較してわかる日本の口腔ケア事情と改善法
「歳をとると歯が抜けるのは当たり前」
そんなふうに思っていませんか?
実はそれ、大きな間違いです。
日本人は先進国の中でも特に「歯を失いやすい」といわれています。では、なぜ日本人はそんなに歯を失ってしまうのでしょうか?今回は、世界との比較を交えながら、日本人の口腔ケアの課題と、今日からできる改善方法についてお話します。
◆データで見る「歯の寿命」──日本は世界で何位?
厚生労働省の調査によると、**80歳で20本の歯を保つ人の割合(8020達成率)**は、
- 日本:50.9%(2022年)
- スウェーデン:約75%
- アメリカ:約60%
つまり、日本人の約半分は80歳までに10本以上の歯を失っている計算になります。しかも、多くの人が50代~60代で入れ歯を検討するという事実も。これは世界と比べても「歯の寿命が短い」と言わざるを得ません。
◆日本人が歯を失いやすい3つの理由
① 定期検診の文化が根付いていない
スウェーデンなどの北欧諸国では、1年に2〜3回の歯科検診が義務化・習慣化されています。一方、日本では「痛くなってから歯医者に行く」という意識が根強く、症状が進んでから来院する方が多いのが実情です。
② 保険制度が“治療”寄り
日本の保険制度は非常に優れていますが、「治す医療」に重きを置いています。海外では予防処置や歯科衛生士のケアにも保険適用が多いため、早期介入・メンテナンスが当たり前になっています。
③ 自宅ケアの質に差がある
例えばスウェーデンの子どもたちは2歳からフロスを習慣にしています。日本ではフロス習慣率がまだ低く、「磨いたつもり」になっているケースが多く、歯周病の進行を防げないという問題があります。
◆歯を失う主な原因とは?
歯を失う原因で多いのが、
- 歯周病(約40%)
- むし歯(約30%)
- 破折(約15%)
この3つです。特に歯周病は自覚症状が乏しく、気づいたときには手遅れというケースも少なくありません。歯を支える骨が溶けてしまうため、治療しても回復は難しいのです。
◆あなたの歯の寿命、延ばすにはどうする?
ここからが大切なポイントです。歯の寿命を延ばすには、以下の3つの「意識改革」が必要です。
① 歯科医院は“治す”場所ではなく“守る”場所
歯医者に通う目的を「痛みを取る」から「健康を守る」に切り替えましょう。定期的なクリーニングや検診こそが、歯を長持ちさせる最大の秘訣です。
② プロのケア+セルフケアの両立
毎日の歯磨きに加えて、
- フロスや歯間ブラシを使う
- 定期的に歯科衛生士によるPMTC(専門的なクリーニング)を受ける
この両輪が、歯周病や虫歯の進行を確実に防ぎます。
③ 唾液検査を活用する
当院「さがなかの歯医者さん やまもと」では、唾液検査を取り入れ、お口の状態を“見える化”しています。将来のリスクを数値で確認することで、予防の精度がぐんと上がります。
◆歯を失わないために、当院ができること
当院では、「一本でも多くの歯を残す」ために以下の取り組みを行っています。
- 丁寧なカウンセリング
- 個別予防プランの作成
- 歯科衛生士による定期メンテナンス
- 検査データに基づいた“見える”診療
- 自費診療も含めた最適治療の提案
長い人生、食べたいものを自分の歯で食べられる喜びを、もっと多くの方に味わっていただきたい。それが私たちの願いです。
◆まとめ:歯の寿命は“運”ではない
歯が抜けるのは「年齢のせい」「体質のせい」ではありません。
“習慣”と“行動”を変えることで、歯の寿命は延ばせます。
ぜひ、今こそ「痛くなる前に歯医者に行く」習慣を始めてみませんか?
さがなかの歯医者さん やまもとでは、いつでもあなたの歯を守る準備ができています。お気軽にご相談ください。