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2024.04.04 ブログ

歯周病治療の順番

歯周病治療の順番について

「歯周病は治せる病気なの?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯周病は一度進行してしまうと再生の難しい病気ではあります。しかし、適切な処置をすることで健康な状態へと近づけることは可能です。

今回は、歯周病治療の順番について、お話しします。

・歯周病治療の流れ

まず、大まかな歯周病治療の流れについて、みていきましょう。

1.検査

2.スケーリング

3.ブラッシング指導

4.検査

5.SRP

6.歯周外科

それぞれの内容について、詳しくご紹介します。

1.検査

歯周病の検査では、プラーク(歯垢)の付き具合、歯周ポケットの深さ、歯ぐきからの出血の有無、歯のぐらつき具合などを1つずつチェックします。プローブと呼ばれる専用の器具で、歯周ポケットを測定するのですが、ポケットの深さが4㎜を超えると歯周病です。

ポケットの数値が大きいほど、歯周病が進行しているといえます。また、出血が多いほど炎症は活発ですし、歯のぐらつきが大きいほど歯周病が進行している可能性が高いです。

2.スケーリング

スケーリングとは、歯ぐきより上に沈着しているプラークや歯石を取り除くことを指します。スケーラーと呼ばれる器具を使って、ブラッシングでは落ちないような固い汚れを除去していきます。

3.ブラッシング指導

歯周病を治療していく上で、正しいブラッシングを身につけることはとても重要になってきます。毎日のブラッシングでしっかりとプラークを落とすことで、歯周病を改善・予防することが可能です。

ブラッシングの癖や、気を付けてお手入れすべき場所は一人ひとり違います。歯科衛生士によるブラッシング指導を受け、適切なブラッシングを身につけましょう!

4.検査

スケーリングが一通り終わったら、再度検査を行い歯ぐきの状態を確認します。炎症が落ち着いている場合には、定期的なメインテナンスに移行しますが、歯周ポケットの深い場所が残っている場合には、さらに細かく歯石を取り除いていきます。

5.SRP

SRPとは、スケーリング・ルートプレーニングのことで、歯ぐきの下に隠れている歯石を取り除くことを指します。歯の根っこの部分に付着した歯石をそのまま放っておくと歯周病を進行させる恐れがあるため、SRPで取り除いていきます。

6.歯周外科

かなり歯周病が進行しており、SRPまで行ってもあまり改善が見られない場合には、歯周外科治療を行うこともあります。適切な歯周外科治療を行うことで、歯周病の進行を抑えられる可能性もあるため、状況に応じて行われる処置です。

・歯周病治療で抜歯の可能性がある?

歯周病治療は歯を残すために行う治療ですが、できるだけ多くの歯を残すために最良の方法を探す治療でもあります。つまり、他の健康な歯を残すために抜歯が必要な場合もある、ということです。

かなり歯周病が進行し、残すメリットの少ない歯であれば、抜歯を検討することもあります。重度の歯周病になっている場合、菌の温床になったり、周りの骨を溶かしてしまったりするといったリスクもあるからです。

ご自身のおくちの環境を改善するために抜歯が必要か否か悩んだら、歯科医師にご相談ください。

・歯周病治療後は定期健診を!

歯周病の治療をした後は、定期的な検診を受けるようにしましょう。歯周病は、知らない間に進行してしまうことの多い病気です。一度治療を終了しても、再発する可能性もあります。

歯周病は完治させることの難しい病気なので、病状が安定している場合は経過を見ながら定期的に治療を行います。SPTと呼ばれ、定期的にチェックすることで健康管理をするメインテナンスとは違い、定期的な来院で治療を継続するのがポイントです。

少しでも長く健康なおくちをキープしたい方は、是非歯科医院で定期検診を受けましょう!