saganaka_no_haishasan

2026.06.28 ブログ

10年後に後悔しないための歯の教科書

第4回「歯を失った人が最初に感じる後悔」

院長メッセージ

こんにちは。

さがなかの歯医者さんやまもと 院長の山本真志です。

このシリーズでは、

「10年後も自分の歯で笑い、食べ、健康に過ごすために」

というテーマでお話をしています。

今回は、少し胸が痛くなるテーマです。

「歯を失った人が最初に感じる後悔」

歯科医師として診療をしていると、多くの患者さんが歯を失う場面に立ち会います。

もちろん私たちは、最後まで歯を残せる方法を考えます。

できる限り削らない。

できる限り神経を残す。

できる限り抜かない。

それが私たちの願いです。

しかし、それでもどうしても残せない歯があります。

そんな時、患者さんからよく聞く言葉があります。

それは、

「もっと早く来ればよかった。」

今日は、その言葉の意味についてお話ししたいと思います。


「歯を1本失うくらい」と思っていませんか?

患者さんの中には、

「1本くらいなら何とかなるでしょう。」

とおっしゃる方がいます。

確かに、人間の歯は全部で28本(親知らずを除く)あります。

1本くらいなら大丈夫。

そう思う気持ちも分かります。

ですが、歯科医師の立場からお伝えすると、

歯は1本でも、とても大切な役割を担っています。

歯はそれぞれが協力しながら、

噛む力を分散させています。

1本失うと、その負担は周りの歯へ移ります。

つまり、

1本失うことは、残りの歯の寿命にも影響する

ということなのです。


一番最初の後悔は「思ったより不便だった」

歯を失った患者さんが最初に感じること。

それは、

「思っていたより不便。」

ということです。

例えば、

好きだったおせんべいが食べにくくなる。

お肉が噛みにくくなる。

片側ばかりで噛むようになる。

食事の時間が長くなる。

これまで何気なくできていたことが、

突然できなくなります。

健康な時には気づかなかった

「普通に噛める幸せ」

を、多くの方がそこで初めて実感されます。


笑顔が変わる

歯は食べるためだけではありません。

笑う時。

話す時。

写真を撮る時。

歯は、あなたの印象を大きく左右します。

前歯を失った患者さんの中には、

「笑う時に口を手で隠すようになりました。」

という方もいます。

以前は自然に笑えていたのに、

人前で笑うことが少なくなった。

写真に写るのが嫌になった。

そう話される方も少なくありません。

歯は、

自信にもつながる存在

なのです。


治療が終われば元通りではない

「抜いたらインプラントがありますよね?」

「入れ歯を入れたら同じですよね?」

このような質問をいただくことがあります。

もちろん現代の歯科医療は進歩しています。

インプラントも、

ブリッジも、

入れ歯も、

とても素晴らしい治療です。

ですが、

私は患者さんには必ずお伝えします。

天然の歯を100点とするなら、それを完全に超える治療はありません。

どれだけ技術が進歩しても、

自分の歯に勝るものはないのです。

だから私たちは、

「失ってからどうするか」より、

「失わないためにどうするか」

を大切にしています。


「もっと早く」が一番多い言葉

診療していて本当に感じることがあります。

歯を失った患者さんが、

後悔する理由はほとんど同じです。

「もっと早く来ればよかった。」

「もっとちゃんと歯磨きすればよかった。」

「痛くないから大丈夫だと思っていました。」

この「もっと早く」という言葉を、

私は何度聞いてきたか分かりません。

だからこそ、

このブログを読んでくださっている皆さんには、

同じ後悔をしてほしくありません。


歯は「当たり前」にあるものではない

私たちは毎日、

当たり前のように食事をしています。

当たり前のように笑っています。

当たり前のように話しています。

でも、

その「当たり前」は、

歯があるからできることです。

人は、

失って初めて大切さに気づくことがあります。

でも、

歯だけは違います。

失う前に気づいてほしい。

そう思っています。


歯を守るということは、未来を守ること

10年後、

20年後、

30年後。

自分の歯で、

家族と食事を楽しめる。

旅行先で美味しいものを食べられる。

好きな人と笑い合える。

それは決して当たり前ではありません。

今日の積み重ねが、

未来をつくります。

毎日の歯磨き。

フロス。

定期検診。

早めの治療。

どれも地味なことです。

でも、

この地味な積み重ねこそが、

未来の自分への最高のプレゼントになります。


私たちが本当に守りたいもの

私たちは歯を治す仕事をしています。

でも、

本当に守りたいのは歯だけではありません。

患者さんの人生です。

食べる楽しみ。

笑う喜び。

健康で過ごせる毎日。

家族との時間。

そのすべてを支える土台が、

口の健康だと考えています。

だから私たちは、

「悪くなった歯を治す歯医者」ではなく、

「10年後も笑顔で過ごせる人生を一緒につくる歯医者」

でありたいと思っています。


最後に

もし今、

少しでも気になる歯があるなら、

どうか放置しないでください。

歯ぐきから血が出る。

少ししみる。

食べ物が詰まりやすくなった。

その小さなサインが、

未来を変えるきっかけになるかもしれません。

歯は失ってから大切さに気づくことが多いものです。

でも、

その後悔は、

今日の行動で防ぐことができます。

10年後、

「ちゃんと通っていてよかった。」

そう思っていただけるように。

私たちはこれからも、

患者さん一人ひとりの未来を守るお手伝いをしていきたいと思っています。